J. Marketing Researchの最近のブログ記事

職場の同僚のAさんはつぶあん派です。餡たるもの,すべからくつぶあんであるべし,と熱く力説します。そうですね,あの食感がいいですよね,と私は適当に相槌を打ちます。いっぽうBさんはこしあん派です。濾す手間を省くなんて全く信じられない,と嘆きます。なるほど,あの上品さがいいですよね,と適当に相槌を打ったところで,ふと見ると,Aさんが嫌な目つきで私をにらんでいます。「いや,つまり,その... その日の気分で好みが変わるんですよ...」 ご理解頂けるとよいのですが。

マーケティング・リサーチの重要な課題のひとつは,製品に対する消費者の好みを定量的に捉えることです。ここで問題になるのは,たとえひとりの消費者に注目したとしても,その好みは一種類ではなく,状況によって変動することがある,という点です。ニューヨーク市立大のジャック・リーたちは,消費者の複数の好みを定量的に表現する方法として「多重理想点モデル」を提案しています。この方法を用いると,個々の消費者の購買履歴データだけを用いて,その消費者の複数の好みを定量的に表すことができます。

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問答無用のおすすめ本

Bookcover 消費者行動論体系
田中 洋
消費者行動論の日本語の教科書なんて,無理なのかと思ってました。本邦初,ほんとに体系的な教科書。

Bookcover 戦略的消費者行動論
清水 聡
学術書でありつつも,実務への示唆がてんこ盛り。さすがにその道の第一人者はちがいます。

Bookcover Q&Aで知る統計データ解析
繁桝 算男,森 敏昭,柳井 晴夫
さまよえる統計手法ユーザの道しるべ。必携のガイドブック。

Bookcover まちがいだらけのサーベイ調査
ジュセッペ・イアロッシ
なぜこの本はもっと評判にならないんだろう? 不思議で仕方ありません。

Bookcover 最新マーケティング・リサーチがよーくわかる本

かのExperidge社・岸川さんのデビュー作。お世話になっているのでいうわけじゃないけど,とても勉強になる本です。

泣く子も黙るおもしろ本

Bookcover 「現代家族」の誕生
岩村 暢子
著者の最高傑作。日本のイメージが変わります。

Bookcover 経営学のフィールド・リサーチ
学部卒業前にこの本を読んでいたら,人生ちょっと変わっていたかも...

Bookcover 統計的因果推論
宮川 雅巳
目から鱗が落ちまくり。しまいには涙が出そうになりました。

Bookcover ゆたかな社会
ガルブレイス
経済学が苦手な私たちの心も鷲掴み。歴史的名著と呼ばれるのは伊達じゃありません。

Bookcover マーケティングの神話
石井淳蔵
「マーケティング」と名の付く本は数あれど,知的興奮を与えてくれる本は珍しいと思います。その稀な一冊。