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2006年2月16日 (木)

Bookcover 砂の上の植物群 (新潮文庫) [a]
吉行 淳之介 / 新潮社 / 1966-04-27
読んでいて思い出したのだが,中学生の頃に読んでナンダカナアと思ったのであった。このおっさんはええ年してなにをしておるのかと。
今回読んでみたところ,面白い小説だとは思うけれども,やっぱりナンダカナアという感じである。この種の孤独や苦しみは,セックスのかわりにジョギングでもすれば解決するのではないかと。
本編の前身となった短編「樹々は緑か」のほうが,長く残る小説なのではないかと思う。まあ俺がこんなこと考えても仕方がないけどさ。
Bookcover この世の果て (扶桑社ミステリー) [a]
クレイグ ホールデン / 扶桑社 / 2000-08
「夜が終わる場所」の作者の,そのひとつ前の作品。たくさんの登場人物が明確な動機づけなしに転がっていくタイプの小説(なんと呼べばよいのだろうか。ビリヤードの球小説?)。楽しく読み終えたけど,いまいち成功してないと思った。きっと腕を上げていく途中だったのだろうな。
Bookcover 転落の道標 (扶桑社ミステリー) [a]
ケント ハリントン / 扶桑社 / 2001-02
死ぬほど後味の悪い犯罪小説。駄目な人が駄目な人と出会い駄目な曲折を経てさらに駄目になっていく。あまり出来の良い小説とはいえないと思うが,大変気に入った。小説はこうじゃなくちゃいけない。日常を切り裂き,その裂け目から悪夢をどっぷり注ぎ込まなければ。

フィクション - 読了:02/16まで (F)