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2006年8月31日 (木)

Bookcover ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実 [a]
B.エーレンライク / 東洋経済新報社 / 2006-07-28
ジャーナリストが低賃金生活を実体験するという,前に読んだ「ハードワーク」と同じコンセプトの本。「『中流』という階級」を書いた人だけあって,さすがに読ませる内容であったが,海の向こうの話なので,つい気楽に捉えてしまう。
Bookcover 外交敗北−日朝首脳会談と日米同盟の真実 [a]
重村 智計 / 講談社 / 2006-07-04
田中均は極悪で安部晋三は正しかった,云々,という本。その主張の是非はともかく,とにかく雑な内容の本であった。
 この本の著者によれば,日本外交についての記事は政治部の担当で,おかげで外交のイロハも踏まえぬ有り様なのだそうだが,そういいつつ得々と書いているのは「突然の訪朝で米高官が怒っていた」「高官の誰々が真意を説明しやすいように記者会見でわざと質問してあげた」という種の話にすぎないわけで,失笑してしまった。著者は毎日新聞出身の学者だが,前に読んだ「米朝対立」(書いたのは日経の記者)と比べると,同じ問題を扱っていても,議論の深さがまるっきりちがう。要するに,人による,ということなのだろう。
 それにしても,天下の大新聞の論説委員だった人が,なんでこんな本を出しちゃうんだろう。小刻みに話が逸れては戻るところや,自慢話が多いところをみると,本人が手で書いた本ではないのかもしれない。
Bookcover 子ども兵の戦争 [a]
P.W. シンガー / 日本放送出版協会 / 2006-06

Bookcover アメリカの原理主義 (集英社新書) [a]
河野 博子 / 集英社 / 2006-07-14

Bookcover 「不利益分配」社会―個人と政治の新しい関係 (ちくま新書) [a]
高瀬 淳一 / 筑摩書房 / 2006-08
政治家に大事なのは政治力だ,という観点からの議論。そりゃそうかもしれないけど,そういう議論ばっかりだと,勝てば官軍ということになるのではなかろうか,と不安である。
Bookcover 小泉政権―非情の歳月 (文春文庫) [a]
佐野 眞一 / 文藝春秋 / 2006-08

Bookcover 論争 格差社会 (文春新書) [a]
/ 文藝春秋 / 2006-08
総合雑誌に載った文章のアンソロジー。社会科学のありかたについて自省する佐藤俊樹の文章に深く納得し,ほとんど感動しつつページをめくったら,次の章はいきなり「いま日本で,中流が崩壊して社会が二極化することを不安視する声が広がっています。二極化を批判するこのような勢力はかつての左翼に多い。左翼は完全に負けたにもかかわらず[...]不安を煽っている。まことに盗人猛々しい。では彼らがあこがれていたソ連の社会はどうであったか」云々云々。以下,昔の上流階級は良かったなあ,という与太話が延々と続くのである。目眩がした。書いているのはもちろん,渡部昇一大先生。
Bookcover 壊れる男たち―セクハラはなぜ繰り返されるのか (岩波新書) [a]
金子 雅臣 / 岩波書店 / 2006-02-21
著者は東京都の労働相談担当者らしい。もちろんまじめな本なのだけど,紹介されている事例があまりに生々しくて,小説を読んでいるような気分になってしまった。

ノンフィクション(-2010) - 読了:08/30まで (NF)