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2007年7月22日 (日)

Bookcover シャドーワーク―知識創造を促す組織戦略 [a]
一條 和生,徳岡 晃一郎 / 東洋経済新報社 / 2007-02
先週の通勤本。ここでいうシャドーワークとは,家事や子育てのことではなくて,従業員が自発的にやるインフォーマルな仕事のこと。面白い本だったが,事例が多いのでついつい納得してしまうところが,この種のビジネス啓蒙書の怖いところだ。よく考えると,どうもわからない点もある。
 大企業の社員を対象にした調査をやって,社内協働的なシャドーワークが多いか,社外とのパートナーシップに基づくシャドーワークが多いか,という2軸で4象限にわける。で,その企業の競争力とのクロス表をとると,競争力が高い企業ほど,4象限のうち2軸両方がプラスである「プロデューサー型社員」の割合が大きいという。
 なるほど,面白い調査だなあ,とは思うが,ではプロデューサー型社員の割合を高めれば企業の競争力が高くなるのかどうか,その辺に疑問を感じる。第一に,社員が異業種との接点を持とうにも,それなりの会社に勤めてないと相手にされないだろう。業界で地位を占めているとか,独自の資源を持っているとか,そういう看板があるからこそ,社外とのネットワークを築けるのだ。ということは,社外的シャドーワークは競争力の源泉ではなくて,その会社の競争力の高さの結果なんじゃなかろうか。
 第二に,そもそも業務内容からして社外と接点を持っても仕方ない,という場合があると思う。単純労働集約的な業務内容で,技術革新によるイノベーションが難しく,ただQCだけが求められている,とか。でもって,そういう業務を主としている会社の競争力は,数字上は低くなるんじゃないかしらん。
 とこうして書き出してみると,経営方面の知識の乏しさに我ながら呆れてしまうのだが,そこをあんまり卑下してもしょうがない。ともあれ,社内協働と個人的スキルアップとのバランスをどう保つかという問題は,俺のような木っ端サラリーマンにとってさえ,いささか切実なのである。

Bookcover 指揮のおけいこ (文春文庫) [a]
岩城 宏之 / 文藝春秋 / 2003-01

Bookcover 人材コンサルタントに騙されるな! (PHP新書) [a]
山本 直治 / PHP研究所 / 2007-07-14
著者は74年生まれで,人材コンサルタントに転職後,2年目でこの本を書いた由。いい度胸だ。。。まあ勉強になったからいいけどさ。

Bookcover 何も起こりはしなかった―劇の言葉、政治の言葉 (集英社新書) [a]
ハロルド ピンター / 集英社 / 2007-03

ノンフィクション(-2010) - 読了:07/23まで (NF)