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2008年5月 3日 (土)

Bookcover インド―グローバル化する巨象 [a]
堀本 武功 / 岩波書店 / 2007-09-21
インドはこんなに不思議な国だという面白話ではなく,いまインドが抱えている問題を,世界が抱えている普遍的な問題として捉えていて,やっぱり学者の書いた本はちがう,読んでみるもんだなあ,と思った(あとがきを読んだら,まさにインド特殊論を乗り越えることを意図していたとのことであった)。

Bookcover 東京町工場 [a]
Beretta P‐08 / 雷鳥社 / 2008-04
東京近辺の町工場をたくさん紹介した,写真集のような本。各工場につき4ページづつの写真と文章で構成されている。若い写真家や写真家の卵を大量動員して取材したようで,文章の質にはかなりばらつきがある(というか,概して下手である)。それはそれで面白かったけど,誰がどういう意図で企画しどうやって写真家を集めたのか,そのへんが全然見えないので,ちょっと気持ち悪いぞ。(ネットで調べたら,ある写真専門学校の卒業生たちだそうだ)
巻末に中小企業論の先生の解説がついていて,主旨は日本の町工場バンザイなんだけど,ちょっと面白い箇所があった。「忘れてはいけないのは,工場は決してディズニーランドではないということだ [...] 一日中同じ作業の繰り返し。それが一週間,一年,三年と続くのが工場なのだ。日本の従業員はこういう現場のなかでも働く喜びを感じてくれる。[...それには] 前提条件が必要だ。前工程の人が一生懸命やってくれないとだめだ。前工程から五パーセント十パーセントと不良が出たら,この工程で0.02パーセント不良率が上がっても下がっても関係がない。安定した電気・水道が無ければダメ。お弁当屋が従業員がおなかをこわすような弁当を詰めちゃダメ。宅急便がきちんと届かなくてはダメ」 なるほどなあ。

ノンフィクション(-2010) - 読了:05/03まで (NF)