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2008年9月21日 (日)

Bookcover 反米主義 (講談社現代新書) [a]
近藤 健 / 講談社 / 2008-08-19

Bookcover ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書) [a]
上杉 隆 / 幻冬舎 / 2008-07

Bookcover 私という病 (新潮文庫) [a]
中村 うさぎ / 新潮社 / 2008-08-28
デリヘル嬢勤務の体験をまとめたもの。

Bookcover うろたえる父、溺愛する母―19世紀小説に家族を読む [a]
北上 次郎 / 筑摩書房 / 2003-11
ゾラとかディケンズとか,19世紀小説を読んでみては,我が身に引きつけ思いを馳せる,というエッセイ。どんな感傷も北上次郎風になってしまうのが可笑しい。
この本はすでに品切だが,7月に東京国際ブックフェアに行ったとき,筑摩書房のブースで半額処分になっていたので,思わず買いこんだ。おもしろい本なのに,もったいないなあ。

この本の中身とは全然関係ないんだけど,そういえば。。。
ブックフェアには特に深い考えもなく見物にいっただけなのだが,ビッグサイト中に本があふれている様子に我を忘れ,両腕がちぎれる位に本を買い込んでしまった。休憩所のベンチで一息ついて,この北上次郎の本をめくりながら,なんとはなしに向かいのベンチの会話を聞いていた。アルバイトの女の子たちが,遅い休憩時間をつぶしているところらしい。出版社の名前のはいったエプロンをつけた女の子が,友達の誰々ちゃんの噂話をしている。誰々ちゃんはいまのカレと別れようかと思ってるんだって。お金もあるし見た目もいけてるし,クルマは××だし(ここ,聞き取れなかった),別れるのもったいないんだけど,でも一緒にいてつまんないんだってさ。だけどねえ,と語尾をのばすと,聞き手の女の子がうなずいて,うん,彼デンツーだもんね。そう,デンツーってとこがねえ。それを考えると,どうしても別れられないんだって。
なるほど,そういうものか,と俺は勝手に感心して聞いていた。電通マンともなると,なかなか女の子が振ってくれないらしいぞ。
前々から俺は,美しい女性たちが持つ人生観に興味を抱いていた。美人はいつから自分が美人だと気がつくんだろうか。彼女たちは自分に寄ってくる男たちに対し,彼らは私の外形的美しさに惹かれているだけで,自分の内面には関心がないのではないか,といったシニカルな気持ちになりはしないだろうか。あるいは,彼女たちは自分の美しさについて,それが外形的か内面的かなどという区別をしないものだろうか。
これは俺とはかけ離れた人々に対する,純粋なる好奇心から来る問いなのだけれども,考えてみたら灯台もと暗しで,同じ問いを同世代の男たちにも抱くことができる。俺にはそういう経験がないのでわからないのだけれど,世の一流企業にお勤めだと,人生観変わってくるかなあ。自分に寄ってくる女たちに対して,シニカルな気持ちになったりするのかな,やっぱり。細かく考えていくと,世の中は俺とはかけ離れた人々に満ちている。

ノンフィクション(-2010) - 読了:09/21まで (NF)