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2009年7月20日 (月)

 このブログをはじめたきっかけは,ブログの記事作成時には本のISBNだけ書けば,ブログ上ではどっかのデータベースから引っ張ってきた書誌情報が表示される,という芸当が出来るのだと知ったからである。こりゃ面白い,試してみなきゃ損だな,と思った。ちょうど前の会社に勤めたばかりで,精神的にも物理的にもヒマだった,という背景がある。
 あれこれ探した末,mt-bk1.plというmovable type プラグインを使うことに決めた。オンライン書店bk1の書誌データを引っ張ってくるプラグイン。中のperlコードがシンプルなのが魅力的だったし,作者は当時bk1のCOOの方だったから,サービスの安定性には不安がない,と思ったのだ。
 甘かったですね。その後この方はbk1を辞めてしまい,bk1の書誌データ検索APIはあっというまに停止してしまった。面白いサービスを無料提供してくれたbk1の方には感謝するけれど,こんなことなら最初からamazon用のプラグインを使っておけばよかったよなあ,と愚痴りたくもなる。互換性を保つため,amazonの英語のマニュアルと首っ引きで,プラグインの中身を書き換えはじめたら,休日を二日潰す羽目になり,出来上がりはオリジナルと似ても似つかないものになった。その後も,movable typeの大きなバージョンアップやamazon APIの仕様変更があるたび,休日のひとときをコードの修正に当てることになった。
 で,このたびのamazonの大仕様変更である。2009年8月15日から,amazon APIへのすべてのリクエストに署名認証が必要になる。。。署名認証? いったいそれはなんだ。難しい話をいきなりふっかけるのはやめてほしい。そんなの自分で勉強しろ,といわれたら返す言葉もないが,その勉強こそがもっとも面倒なのである。
 昨日ようやく重い腰を上げて,web上の情報を参考に自家製プラグインを書き換えてみたが(さいわいみなさんお困りのようで,参考情報には事欠かない),これが現プロバイダのサーバではうまく動かない。みなさん,さくらインターネットのレンタルサーバには,perlのDigest-SHAモジュールがインストールされていないのです。激安プランに入っているおかげでSSHログインができないから,自分のディレクトリにモジュールをインストールすることもできない。プロバイダさんにインストールを依頼してみたが,はたして期限までに対応してもらえるだろうか?
教訓:(1)コンピュータが普及したら,たくさんの人が自分でコードを書くようになり,プログラミングは一般市民の常識となり。。。ほんの20年ほど前には,こういう夢が大まじめで語られていた。実際には,世の中はどんどん複雑化していくし,わかりやすい説明にはコストがかかる(Digest-SHAとDigest-SHA1がどうちがうのか,俺に親切に説明してくれる人はいそうにない)。このご時世,素人が自分でコードを書くなんて,大変に効率の悪いことなのだ。プロ/セミプロの善意にすがっているほうがはるかに賢い。(2)ここに至って,レンタルサーバにmovable typeに自家製プラグインだなんて,いったいどんなコンピュータ好きだろうか? どっかのブログサービスを借りた方がはるかに簡単だ。なのにサンク・コストに縛られて,なかなか身動きがとれない。やれやれ,人はかくのごとくして年を取っていくのだ。

雑記 - amazon APIの仕様変更