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2010年1月12日 (火)
ゆたかな社会 決定版 (岩波現代文庫)
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J.K. ガルブレイス / 岩波書店 / 2006-10-17
これこそ,昨年読んだなかでの最大のヒットであった(58年刊の歴史的名著にむかって,今頃この感想とは...)。
経済学方面に詳しい人にとって,いまガルブレイスを読むというのは,どんな意味があるんだろう? よくわからないが,俺にとっては,もう目からウロコの連続,読み始めたらやめられない読書体験であった。生産の極大化を弁護するのは経済学の通念に過ぎなかったのですね先生!
しかし,目からウロコ!と感銘するそのわりには,読み進めるにつれて内容が頭からどんどんこぼれ落ちていく。これはそもそも経済学の素養がないせいでもあろうし,著者の流麗なるレトリックに乗せられている面もある(ええと,なんで生産極大化の弁護は通念にすぎないんだっけ?)。これはもう一度最初から,メモを取りつつ読み直そう,と決意したのであった。
それが昨年の何月だったか。。。その決意は守られることなく今に至る次第である。記録のために読了としておくが,いつかきっと読み直したいものだ。
まあ仮に読み返さないとしても,この本の,特に2章の面白さは忘れがたい。本の内容に入る前に,まず「これから私すごいこと云いますよ!」と宣言する章である。
中世の秋〈1〉 (中公クラシックス)
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ホイジンガ / 中央公論新社 / 2001-04-10
「ゆたかな社会」読了以後,いまいち低調な読書生活であったのだが,久々に引き当てたこのとんでもない面白本のせいで,年始以来ずっと睡眠不足であった。内容のメモは下巻を読み終えたときにでも。。。
歌舞伎町シノギの人々 (宝島SUGOI文庫)
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家田 荘子 / 宝島社 / 2009-05-09
ノンフィクション(-2010) - 読了:01/11まで (NF)