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2011年9月13日 (火)

Bookcover 旅する缶コーヒー (マンサンコミックス) [a]
マキ ヒロチ / 実業之日本社 / 2011-07-29
缶コーヒーをモチーフに,都会のふとした情景を描いたオムニバス作品。掲載誌は週刊漫画サンデー。なんと,「静かなるドン」が看板のあのオッサン向け大衆誌に,再びこんなのが載る日が来ようとは... いろいろ悪戦苦闘しているのであろう。
 よく似たコンセプトの豊田徹也「珈琲時間」と比べると,完成度の点でさすがに比較にならないのだが,これはこれで悪くないと思った。缶コーヒーメーカーとのタイアップ企画かと思ったのだが,どうやらそうでもないようで,出てくるブランドは気をつかって一話一話変えている。ええと,登場順に,日本コカコーラ社のジョージア・エメラルドマウンテンブレンド,伊藤園のWコーヒーブラック(結局買い損ねて「おーいお茶」を飲む羽目になるが),サントリーのBOSSブラック,伊藤園のTully's Coffee Barista's Choice Black (ボトル缶),ブランド不明(夫が隠れて飲んでいるため),UCCミルクコーヒー,ポッカコーヒーオリジナル,キリンFIRE Black, ブランド不明(結局買えずじまい),ダイドーブレンドコーヒー,最終話ではその他のブランドも含め総登場... でした。

Bookcover 路地恋花(2) (アフタヌーンKC) [a]
麻生 みこと / 講談社 / 2010-09-07
Bookcover 路地恋花(3) (アフタヌーンKC) [a]
麻生 みこと / 講談社 / 2011-09-07
著者は白泉社出身の人らしい。こういう登場人物がみな容貌に秀でた若者たちでないと成立しない雰囲気のマンガは,あまり好きにはなれないのだが... 巧いことは確かである。
 三巻の靴職人の娘の話が良いと思った。この主人公が28歳のスッとした美女ではなく,たとえば修行に明け暮れて婚期を完全に逸してしまったちょっと陰気な女だったりすると,これはもう絶対面白い!と思うんだけどなあ。

Bookcover 地上はポケットの中の庭 (KCx(ITAN)) [a]
田中 相 / 講談社 / 2011-07-07
日常に題材をとった,よくあるタイプのファンタジックな短編集なのだが,これが意外な拾いものであった。話としての好き嫌いは別にして,絵柄に妙な力がある。これが初の単行本らしい。講談社の新人発掘用アンソロジーに載った模様。

Bookcover うどんの女 (Feelコミックス) [a]
えすとえむ / 祥伝社 / 2011-09-08
また妙なマンガを買ってしまった... と半ば呆れながら読了。美大生の男の子と,妙に色気のある学食のおばちゃんとの恋。二人とも内気なもので,なかなか話が進展しないのだが,女のほうは,いつもうどんを注文するあの青年の汚れたつなぎを脱がせて裸にして...という妄想に密かに顔を赤らめ(昼の学食で),青年のほうは,うどんをモチーフにしたエロティックな絵を描くのである。

Bookcover インドな日々 4 (あさひコミックス) [a]
流水 りんこ / 朝日新聞出版 / 2011-09-07
目を疑ったが,6年前に出たシリーズ第三巻の続刊が出た。その後もアジア旅行エッセイをぽつぽつと発表していた由。

Bookcover インド夫婦茶碗 (16) (ぶんか社コミックス) [a]
流水 りんこ / ぶんか社 / 2011-09-05
こちらはいつもの日常エッセイ。ここまでつきあってしまうと,もう面白かろうがつまらなかろうが,買わざるを得ない感じですね。

Bookcover ミュジコフィリア(1) (アクションコミックス) [a]
さそう あきら / 双葉社 / 2011-07-28

コミックス(2011-) - 読了:「旅する缶コーヒー」「地上はポケットの中の庭」「うどんの女」「路地恋花」「インドな日々」「インド夫婦茶碗」「ミュジコフィリア」

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