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2011年11月 4日 (金)

世間的にはハタラキザカリと称されるお年頃のおっさんが,日々シェイクスピアなどに没頭していてよいものか,老後の楽しみに取っておくべきか。。。といささか後ろめたい気持ちもあり,いや考えようによってはいまが老後みたいなものだし。。。と開き直る面もあり。そんなこんなで,ここんところ沙翁先生に取り憑かれている。意外にも,これが面白いのだ。

Bookcover シェイクスピア全集 (〔27〕) (白水Uブックス (27)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
松岡和子さんのエッセイを読んでいたせいで,デズデモーナはついつい蒼井優の顔で思い浮かべてしまい,いっぽうオセロー以下他の人物はすべて西洋人だから,頭のなかの舞台はなんだか妙な感じであった。しかし,若妻が蒼井優だったら,そりゃまあベタ惚れにもなるわね。。。

Bookcover シェイクスピア全集 (〔24〕) (白水Uブックス (24)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
「落ち」らしきものがない不思議な物語なのだが,これが妙に面白かった。クレシダがなに考えてるかわかんないところに秘密の一端があると思う。

Bookcover シェイクスピア全集 (〔15〕) (白水Uブックス (15)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
Bookcover シェイクスピア全集 (〔16〕) (白水Uブックス (16)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
読み終えて印象に残るのは,なによりフォールスタッフの撒き散らす悪口暴言の数々。実に素晴らしい。カーテンコールでフォールスタッフだけを呼び戻したい。

Bookcover シェイクスピア全集 (〔20〕) (白水Uブックス (20)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
政情を一転させる,アントニーの一世一代のイヤミ演説。有名なくだりなので知識としては知っていたが,このたび通して読んでみて感銘を受けた。いやはや,これほどのイヤミっぷりとは思わなかったです。

Bookcover シェイクスピア全集 (〔19〕) (白水Uブックス (19)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
残念ながら,いまのところこの戯曲だけは,どこが面白いのかよく分からない。イギリスの観客にとっては,国威発揚的な意味があるのかもしれないけれど。

ええと,小田島訳のシェイクスピアは37冊,うち読んだのはまだたったの10冊。この調子ではきりがない。やっぱり老後の楽しみに取っておこうか...

Bookcover れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3) [a]
群 ようこ / 角川春樹事務所 / 2011-05-15
なんとなく手に取った本。45歳独身女が勤めを辞めて木造アパートで貧乏暮らしをはじめる話。背景に母親とのどす黒い葛藤があって,さほど気楽な小説ではない。

フィクション - 読了:「オセロー」「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」「ジュリアス・シーザー」「トロイラスとクレシダ」「れんげ荘」

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