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2016年12月31日 (土)

Bookcover 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫) [a]
南央, 吉永 / 文藝春秋 / 2016-12-01
そうそう、これも2016年に読んだ本だった。なにかの時間待ちの都合で手に取ったんだっけ? 滅多に読まないタイプの軽い小説だけど、なかなか面白かった。シリーズ4作目だそうだ。

フィクション - 読了:「糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ」

2016年中に読んでいて、記録し損ねていたマンガ。12/31付で記録しておく。

Bookcover 小路花唄(1) (アフタヌーンKC) [a]
麻生 みこと / 講談社 / 2016-12-07
このマンガ家さんの旧作に、京都に実在するという職住兼用の長屋を舞台にした「路地恋花」という短編連作があって、靴職人の娘さんの話(と、引きこもりの人形師の話)が抜群に良いと思うのだけれど、これはその靴職人を主人公に据えた続編。面白い。

Bookcover レベレーション(啓示)(2) (モーニング KC) [a]
山岸 凉子 / 講談社 / 2016-12-22
ジャンヌ・ダルクの物語、二巻目。講談社の週刊モーニングで連載しているのだそうだ。へええ。惣領冬実の歴史漫画といい、きっとそういうのに強い編集者がいてはるんだろうなあ。

Bookcover 逃げるは恥だが役に立つ(1) (Kissコミックス) [a]
海野つなみ / 講談社 / 2013-06-13
Bookcover 逃げるは恥だが役に立つ(2) (Kissコミックス) [a]
海野つなみ / 講談社 / 2013-10-11
Bookcover 逃げるは恥だが役に立つ(3) (Kissコミックス) [a]
海野つなみ / 講談社 / 2014-02-13
Bookcover 逃げるは恥だが役に立つ(4) (Kissコミックス) [a]
海野つなみ / 講談社 / 2014-10-10
Bookcover 逃げるは恥だが役に立つ(5) (Kissコミックス) [a]
海野つなみ / 講談社 / 2015-04-13
Bookcover 逃げるは恥だが役に立つ(6) (KC KISS) [a]
海野 つなみ / 講談社 / 2015-10-13
Bookcover 逃げるは恥だが役に立つ(7) (Kissコミックス) [a]
海野つなみ / 講談社 / 2016-06-13
Bookcover 逃げるは恥だが役に立つ(8) (Kissコミックス) [a]
海野つなみ / 講談社 / 2016-10-13
以前からちょっと気になっていたマンガだったのだが、このたびのTVドラマ化(大人気だったらしい)にあわせてどの書店でも平積みになっていたのを機に読んでみた次第。なるほど、これは面白い。家事労働をどう評価するのかという葛藤(7巻~)こそが、この話のコアのアイデアであろうと思う。

コミックス(2015-) - 読了:「小路花唄」「逃げるは恥だが役に立つ」「レベレーション」

Bookcover 神曲 煉獄篇 (講談社学術文庫) [a]
ダンテ・アリギエリ / 講談社 / 2014-07-11
Bookcover 神曲 天国篇 (講談社学術文庫) [a]
ダンテ・アリギエリ / 講談社 / 2014-08-12
今年秋から延々と読み進めていたのが、このダンテ「神曲」であった。「地獄篇」の面白さで勢いがついて「煉獄篇」も読み進め、「天国篇」からはもはや意地になって頁をめくった、という感じ。それにしても、なんなんですかね、あの「天国篇」って。一体全体、どういう読者を想定していたんだろうか。ま、ともあれ、無事に読み終えてほっとした。

 話はちがうけど...
 アップルの新製品が出る前に、webメディアとかにものすごい称賛記事が出るじゃないですか。至高のユーザ体験、未来への扉がここに、購入それは革新への意思だ、的な。あれ!あれって「神曲」にちょっと似てるよね!と思った次第である。
 考えてみれば、ダンテ描くベアトリーチェは永遠の恋人というより、神が差配する決定論的システムのアレゴリー的基軸というか、なんというか、とにかくヒトではないのである。同様にああいう記事も、実は新製品そのものについての記事ではなく、電子製品に仮託してありうべき世界秩序を希求する消費主義の叙事詩なのだ...と考えれば納得がいく。物憂い生に差し込む一筋の救済。お金で買える恩寵。いやー、泣かせますね。

Bookcover 犯罪 (創元推理文庫) [a]
フェルディナント・フォン・シーラッハ / 東京創元社 / 2015-04-03
秋に読んだんだっけ? ドイツのミステリ作家による短篇集。

フィクション - 読了:「神曲 煉獄篇」「神曲 天国篇」「犯罪」

Bookcover 自由民権運動――〈デモクラシー〉の夢と挫折 (岩波新書) [a]
松沢 裕作 / 岩波書店 / 2016-06-22
感想をメモしている時間がないけれど、これは最近読んだ本の中で一番の面白本であった。
 戊辰戦争ってのは、大きな出来事だったんだなあ... 「戊辰戦後デモクラシー」なんて、思いもよらなかった。(←これはもともと政治学者・三谷太一郎が提唱した概念らしい。どの本を読めばいいのかしらん)

日本近現代史 - 読了:「自由民権運動 <デモクラシー>の夢と挫折」

Bookcover 般若心経講話 (講談社学術文庫) [a]
鎌田 茂雄 / 講談社 / 1986-09-05

Bookcover カトリック入門: 日本文化からのアプローチ (ちくま新書 1215) [a]
稲垣 良典 / 筑摩書房 / 2016-10-05
残念ながら、この本には全然ついていけなかった...

哲学・思想(2011-) - 読了:「般若心経講話」「カトリック入門」

Bookcover ダンテ『神曲』講義 [a]
平川 祐弘 / 河出書房新社 / 2010-08-26
ダンテ「神曲」をついに読み終えた勢いで、図書館で借りて読んだ本。
 ひょっとすると個人的にはあまり話が合わない先生かもしれないという気がしたけれど、お話を伺っている分には大変面白かったです。若い頃の思い出話がむやみに多いところも味わい深い。もとはカルチャーセンターでの連続講座だったとかで、きっと人気講座であったことだろう。

ノンフィクション(2011-) - 読了:「ダンテ『神曲』講義」

Bookcover 会計の歴史 [a]
賛, 友岡 / 税務経理協会 / 2016-09-01
東京国際ブックフェアではしゃいで買った本。あの空気のなかにいると、普段なら買わないような本もついつい買い込んでしまうのである。先に「帳簿の世界史」を読むべきであった。

Bookcover 熱狂する「神の国」アメリカ 大統領とキリスト教 (文春新書) [a]
松本 佐保 / 文藝春秋 / 2016-06-20

Bookcover 興亡の世界史 イスラーム帝国のジハード (講談社学術文庫) [a]
小杉 泰 / 講談社 / 2016-11-11

Bookcover ガリバルディ - イタリア建国の英雄 (中公新書) [a]
藤澤 房俊 / 中央公論新社 / 2016-12-19

ノンフィクション(2011-) - 読了:「会計の歴史」「熱狂する「神の国」アメリカ」「イスラーム帝国のジハード」「ガリバルディ」

Bookcover すみれファンファーレ (6) (IKKI COMIX) [a]
松島 直子 / 小学館 / 2016-12-28
休刊した小学館「IKKI」誌が送り出した新人マンガ家のうち、最も重要な作家はこの松島直子という人ではないかと思う。そのデビュー連載作、2年ぶりの完結巻。どういう事情かわからないがまるごと描き下ろしだそうで、雑誌連載ではちょっと難しそうな重い展開であった。正直いって好みのジャンルではないんだけど、しみじみと良いマンガである。

Bookcover 中国嫁日記 (六) [a]
井上 純一 / KADOKAWA / 2016-12-28

以下の2冊は電子書籍で読んだ。

Bookcover AV女優とAV男優が同居する話。 (アイプロセレクション) [a]
時計 / 小学館クリエイティブ / 2016-10-11
pixivでの人気作だというので読んでみたんだけど... うーん...

Bookcover 食糧人類-Starving Anonymous-(1) (ヤングマガジンコミックス) [a]
蔵石ユウ,イナベカズ,水谷健吾 / 講談社 / 2016-09-20

コミックス(2015-) - 読了:「すみれファンファーレ」「中国嫁日記」「AV女優とAV男優が同居する話。」「食糧人類」

Bookcover 私の少年(1) (アクションコミックス(月刊アクション)) [a]
高野 ひと深 / 双葉社 / 2016-06-11
Bookcover 私の少年(2) (アクションコミックス(月刊アクション)) [a]
高野 ひと深 / 双葉社 / 2016-12-12

Bookcover あさひなぐ(21) (ビッグコミックス) [a]
こざき亜衣 / 小学館 / 2016-11-30

Bookcover おひとりさま出産 4 育児編 (集英社クリエイティブコミックス) [a]
七尾 ゆず / 集英社クリエイティブ / 2016-12-22

Bookcover 乙嫁語り 9巻 (ハルタコミックス) [a]
森 薫 / KADOKAWA / 2016-12-15

Bookcover 大砲とスタンプ(6) (モーニングコミックス) [a]
速水螺旋人 / 講談社 / 2016-12-22

Bookcover 金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル) [a]
岩本 ナオ / 小学館 / 2016-07-08

Bookcover ガイコツ書店員 本田さん 2 (ジーンピクシブシリーズ) [a]
本田 / KADOKAWA / 2016-12-24
 紀伊國屋書店とか丸善ジュンク堂とか、そのくらいの規模はありそうな大手書店にお勤めの方によるエッセイ・ギャグマンガ。
 書店員のマンガはすでに久世番子さんの出世作があるけれど、大手書店にはそれはそれで苦労があるようで... 本作、トラブル防止のために上司にネームをチェックされており、際どいネタは止められたりするのだそうだ。その打ち明け話自体も面白いんだけど、うーん、いろいろ大変なんだなあ。

コミックス(2015-) - 読了:「私の少年」「あさひなぐ」「おひとりさま出産」「乙嫁語り」「ガイコツ書店員本田さん」「金の国水の国」「大砲とスタンプ」

Bookcover ゲレクシス(1) (イブニングKC) [a]
古谷 実 / 講談社 / 2016-09-23
私はこの作家の良い読者とはいえないので、最近の作品がどうなっているのかよくわからないんだけど、それにしても、奇妙な話だ...

Bookcover アイアムアヒーロー (21) (ビッグコミックス) [a]
花沢 健吾 / 小学館 / 2016-10-28

Bookcover 聖☆おにいさん(13) (モーニング KC) [a]
中村 光 / 講談社 / 2016-10-21

Bookcover イノサン Rouge ルージュ 4 (ヤングジャンプコミックス) [a]
坂本 眞一 / 集英社 / 2016-10-19

Bookcover バーナード嬢曰く。 3 (IDコミックス REXコミックス) [a]
施川ユウキ / 一迅社 / 2016-10-27

Bookcover リバースエッジ 大川端探偵社(8) (ニチブンコミックス) [a]
ひじかた 憂峰 / 日本文芸社 / 2016-10-08

Bookcover 日々我人間 (文春e-book) [a]
桜 玉吉 / 文藝春秋 / 2016-11-28
カルト的人気作家・桜玉吉さんの、近年の週刊文春での連載をまとめたもの。なんというか、この人のファンはいまや週刊文春を読むような世代なんだなあ、という感慨がある。

コミックス(2015-) - 読了:「ゲレクシス」「アイアムアヒーロー」「聖☆おにいさん」「イノサンRouge」「バーナード嬢曰く。」「リバーズエッジ 大川端探偵社」「日々我人間」

Bookcover 妻に恋する66の方法(1) (イブニングコミックス) [a]
福満しげゆき / 講談社 / 2016-10-21
講談社現代新書風の装丁が、なんだか可笑しい...

Bookcover イムリ 20 (ビームコミックス) [a]
三宅 乱丈 / KADOKAWA / 2016-11-25

Bookcover 少女終末旅行 4 (BUNCH COMICS) [a]
つくみず / 新潮社 / 2016-11-09

Bookcover めしばな刑事タチバナ 23 (トクマコミックス) [a]
坂戸佐兵衛,旅井とり / 徳間書店 / 2016-10-31

Bookcover マリー・アントワネット (KCデラックス) [a]
惣領 冬実 / 講談社 / 2016-09-23

Bookcover 猫のお寺の知恩さん (1) (ビッグコミックス) [a]
オジロ マコト / 小学館 / 2016-08-30
Bookcover 猫のお寺の知恩さん (2) (ビッグコミックス) [a]
オジロ マコト / 小学館 / 2016-11-30

Bookcover レイリ(1)(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ) [a]
岩明 均,室井 大資 / 秋田書店 / 2016-11-08
Bookcover レイリ(2)(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ) [a]
岩明 均,室井 大資 / 秋田書店 / 2016-11-08
岩明均「ヒストリエ」の雑誌連載にちゃんとペンが入ってないのをみては「この先生、原作者をやればいいんじゃないですか」と思い、いっぽう室井大資「ブラステッド」を読み返しては「この人、原作者がついたほうがいいんじゃないですかね」と思っていたので、このマンガは我が意を得たりという思いであった。実際、すごく面白いっす。

コミックス(2015-) - 読了:「猫のお寺の知恩さん」「マリー・アントワネット」「めしばな刑事タチバナ」「妻に恋する66の方法」「少女終末旅行」「イムリ」「レイリ」

Bookcover 中間管理録トネガワ(4) (コミックDAYSコミックス) [a]
萩原天晴,福本伸行,橋本智広,三好智樹 / 講談社 / 2016-12-06

Bookcover 恋は雨上がりのように (6) (ビッグコミックス) [a]
眉月 じゅん / 小学館 / 2016-10-12

Bookcover とりぱん(18) (ワイドKC) [a]
とりの なん子 / 講談社 / 2015-06-23

Bookcover インド夫婦茶碗 (22) (本当にあった笑える話) [a]
流水りんこ / ぶんか社 / 2016-11-05

Bookcover 毎日かあさん13 かしまし婆母娘(ばばははむすめ)編 [a]
西原 理恵子 / 毎日新聞出版 / 2016-10-22

Bookcover 深夜食堂 (16) (ビッグコミックススペシャル) [a]
安倍 夜郎 / 小学館 / 2016-05-30
Bookcover 深夜食堂 (17) (ビッグコミックススペシャル) [a]
安倍 夜郎 / 小学館 / 2016-09-30

Bookcover ふしぎの国のバード 3巻 (ハルタコミックス) [a]
佐々 大河 / KADOKAWA / 2016-12-15
イザベラ・バードの日本紀行を描くマンガ。メガヒット作となった「テルマエ・ロマエ」もそうだけど、エンターブレインって、どうやってこういう面白い企画を立てているのだろうか。

コミックス(2015-) - 読了:「ふしぎの国のバード」「中間管理録トネガワ」「恋は雨上がりのように」「とりぱん」「インド夫婦茶碗」「深夜食堂」「毎日母さん」

 今年は秋口から突然にバタバタしはじめ、読書の時間が全くとれなかった。本代を稼ぐために仕事しているのに(?)、本末転倒である。悲しいことだ。
 マンガばっかりだけど、本日までに読んだ本を記録しておく。

Bookcover 弟の夫(3) (アクションコミックス(月刊アクション)) [a]
田亀 源五郎 / 双葉社 / 2016-10-12

Bookcover 山賊ダイアリー(7)<完> (イブニングKC) [a]
岡本 健太郎 / 講談社 / 2016-10-21

Bookcover かくしごと(2) (月刊少年マガジンコミックス) [a]
久米田康治 / 講談社 / 2016-10-17

Bookcover きのう何食べた?(12) (モーニング KC) [a]
よしなが ふみ / 講談社 / 2016-10-21

Bookcover ふつつかなヨメですが! (3) (ビッグコミックス) [a]
ねむ ようこ / 小学館 / 2016-09-12

Bookcover プリンセスメゾン (3) (ビッグコミックス) [a]
池辺 葵 / 小学館 / 2016-10-19

Bookcover 俺の姫靴を履いてくれ 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ) [a]
須河篤志 / KADOKAWA / 2016-10-22
大変に男に都合の良いラブコメディ、3巻で完結。これ、女性から見てどうなんですかね。

コミックス(2015-) - 「弟の夫」「山賊ダイアリー」「かくしごと」「きのう何食べた?」「ふつつかなヨメですが」「プリンセスメゾン」「俺の姫靴を履いてくれ」

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