elsur.jpn.org >

« 読了:「自由民権運動 <デモクラシー>の夢と挫折」 | メイン | 読了:「小路花唄」「逃げるは恥だが役に立つ」「レベレーション」 »

2016年12月31日 (土)

Bookcover 神曲 煉獄篇 (講談社学術文庫) [a]
ダンテ・アリギエリ / 講談社 / 2014-07-11
Bookcover 神曲 天国篇 (講談社学術文庫) [a]
ダンテ・アリギエリ / 講談社 / 2014-08-12
今年秋から延々と読み進めていたのが、このダンテ「神曲」であった。「地獄篇」の面白さで勢いがついて「煉獄篇」も読み進め、「天国篇」からはもはや意地になって頁をめくった、という感じ。それにしても、なんなんですかね、あの「天国篇」って。一体全体、どういう読者を想定していたんだろうか。ま、ともあれ、無事に読み終えてほっとした。

 話はちがうけど...
 アップルの新製品が出る前に、webメディアとかにものすごい称賛記事が出るじゃないですか。至高のユーザ体験、未来への扉がここに、購入それは革新への意思だ、的な。あれ!あれって「神曲」にちょっと似てるよね!と思った次第である。
 考えてみれば、ダンテ描くベアトリーチェは永遠の恋人というより、神が差配する決定論的システムのアレゴリー的基軸というか、なんというか、とにかくヒトではないのである。同様にああいう記事も、実は新製品そのものについての記事ではなく、電子製品に仮託してありうべき世界秩序を希求する消費主義の叙事詩なのだ...と考えれば納得がいく。物憂い生に差し込む一筋の救済。お金で買える恩寵。いやー、泣かせますね。

Bookcover 犯罪 (創元推理文庫) [a]
フェルディナント・フォン・シーラッハ / 東京創元社 / 2015-04-03
秋に読んだんだっけ? ドイツのミステリ作家による短篇集。

フィクション - 読了:「神曲 煉獄篇」「神曲 天国篇」「犯罪」

rebuilt: 2020年11月16日 22:55
validate this page