elsur.jpn.org >

« 読了:「李陵・山月記」「ヘンリー五世」「クリスマスに少女は還る」 | メイン | 読了:中田(2016) バーバリーにみる価値共創 »

2019年7月 9日 (火)

石塚千賀子(2018) ラグジュアリー製品とはなにか-その製品とブランドの識別に向けて-. 現代社会文化研究, 66.

 なにをもってラグジュアリー製品と呼ぶのかを概念的に整理しますという論文。掲載誌は新潟大の紀要、著者はそこの助教の方らしい。

 著者いわく、先行する「ラグジュアリー」概念を整理すると2つの判断基準がある。個人の内的な判断基準と、社会的地位・富を象徴するかという外的な判断基準である。また価値の種類も2つある。感情的な価値と審美性である。
 でもって、著者いわく、内的判断においては感情的価値が重視され、外的判断においては高い地位の表層を有するものがラグジュアリー製品なのだそうである。というわけで、企業が自らをラグジュアリー・ブランドと呼んでもだめで、感情的価値を見出してもらわないといけない。云々。

 ...ふうん。
 ま、とにかく、Kapferer & Bastien(2009a)「ラグジュアリー戦略」という本を読むといいらしい。カプフェレって... 法政大出版局の「うわさ」を書いた人ですよね...
 この論文を読んだきっかけは、先日の国際学会でラグジュアリーブランドの話を聴いてたらWeidmannの理論というのが出てきて、それなに、と思って検索したら引っかかった、という次第。Widemann, Henning, Siebes(2009 Psych.Mktg.)というのを読むといいらしい。これはちょっと面白そう。

論文:マーケティング - 読了:石塚(2018) なにをもってラグジュアリー製品と呼ぶか

rebuilt: 2020年11月16日 22:53
validate this page