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2006年2月 5日 (日)

Bookcover 怪力の母 2 (SPコミックス) [a]
平田 弘史 / リイド社 / 2006-01-20
戦国武将が村はずれのあばら屋の戸を開くと,武家の子でありながら芸術に執着する不肖の長男が,密かに笛を削っている。壁に掛けられた絵と彫刻の数々,どれも素人の域を超えている。緊迫する沈黙を父が破る。「弾いてみよ」「はい」二人は相対し,息子は自ら考案した六弦楽器を奏で,やおら歌い始める:
 D 星は G なぜ A7 あるの D か
 D 月は G なぜ Em 夜 A7 輝くの D か
 D 風は G なぜ Em 吹くのか
 D 夏は G なぜ A7 あつ D く 冬は G なぜ Em 寒いの D か
結局息子は出奔し,放浪の芸人として都に向かう。賊に襲われ身ぐるみを剥がれる際には:
 G 我身 Bm 守らんと Em すればこ Em7/D そ
 C 人の Bm7 歴史は Am 殺しの歴 D7 史
 G 傷つけ Bm7 合いの Em 歴史では Em7/D なかったのか
 ああ Bm7 我 Em/B は ああ Bm7 我 Em/B は Am7 フー D7/A フー
別にギャグではなく,著者はたぶん大真面目なのだが,どうしても噴き出さずにいられない。怪作である。

コミックス(-2010) - 読了:02/05まで (C)