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2007年10月14日 (日)

Bookcover キメラ―満洲国の肖像 (中公新書) [a]
山室 信一 / 中央公論新社 / 2004-07
ここんところずーっと持ち歩いていた本。新書とは思えない重くてしんどい内容で,読み進めるのが大変だった。
 満州国の成立から崩壊までを追いかける内容なのだが,焦点は細かな史実そのものではなく,日本の近代史における「満州国」の位置づけにある。だから結局は,日本にとってアジアとはなにか,我々にとって国家とはなにか,という話になってしまう。一読しただけでげっそり疲れるのも道理である。
 橘樸(たちばなしらき)という人がいて,中国ナショナリズムを直視し日本人の偏見に警鐘を鳴らしたリベラルな中国研究者であったのだが,この人は結果的に満州国初期"王道主義"のイデオローグとなった。その複雑ないきさつからは,俺たちが政治に向かい合う上でのさまざまな教訓を得ることができる,ような気がするんだけど,なにしろ複雑な話だもんで,よく理解しきれない。うぐぐぐ。

日本近現代史 - 読了:10/14まで (CH)