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2007年11月28日 (水)

Lilien, G.L., & Rangaswamy, A. (2006) Marketing decision support models. in Grover, R. & Vriens, M. (eds.) "The handbook of marketing research," Chapter 12.
ハンドブック一人読書会の第二弾。これはマーケティング・リサーチの本だから,勤務時間中と通勤時間でしか読まないぞ,とルールを決めていたのだが,さすがに実現困難であり,早々に破ってしまった。業界団体の大会の開始待ちのため,ホテルの茶店で時間を潰した際に読了。会社員の鏡だねえ。
 テクニカルな話はごく一部。広告投入量と売り上げの関係を示すというような,市場反応の簡単なモデルのバリエーションを紹介(ADBUDGモデルってどう発音するんだろうか)。個人ベースのモデル構築の話は1/2頁だけ。なあんだ,つまんないの。
 残りの話はすべて,マーケティング意思決定を支援する情報システムはかくあるべし,という非常に一般的な話であった。将来のマーケティング工学は,(アナリストにではなく)一般従業員に対し,(予測や最適化に留まらず)説明を提供してくれる,(グループウェアを越えた)知的決定モデルへと進化するのだそうである。それはすごいですね。市場調査会社なんていらなくなっちまいますね。あーあ。
 いや,たった二章で挫折するわけにはいかん。馬鹿高い本だったのだ,意地でも読まねば。

論文:データ解析(-2014) - 読了:11/28まで (A)

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