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2007年11月28日 (水)
絶対弱者―孤立する若者たち
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三浦 宏文,渋井 哲也 / 長崎出版 / 2007-11-23
著者はインド哲学研究者にして塾講師という人と(大変だなあ),売り出し中の若手ライター。コミュニケーション能力に欠けるタイプの若者がいて大変だぞ,という本。
それでも、ゆとり教育は間違っていない
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寺脇 研 / 扶桑社 / 2007-09-27
ゆとり教育推進の旗手であった有名官僚の文章と対談を集めた,なんというか,ファンブックみたいな本。俺が大変お世話になった方が対談相手の一人なので,公平に読めていないかもしれないけれど,対談はどれも面白いと思った。いっぽう著者の主張そのものについては,賛否が分かれるところであろう。著者のいう「ゆとり教育」とは教育改革が目指した理念のことだが,批判者たちが問題にしているのは(というか,そのなかのまともな人たちが問題にしているのは),理念というよりもその運用のほうだと思う。
著者によれば,教育社会学者が教育に対して発言権を強めていることが混迷を招いているんだそうである(この部分,苅谷剛彦さんが念頭にあるんじゃないかと思う)。ああややこしい。。。どこかから機械仕掛けの神かなにかが降りてきて,かつて市川伸一先生が「学力低下論争」のなかでやっていたように,2007年時点のみんなの論点を整理してくれないかしらん。
心理・教育 - 読了:11/28まで (E)