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2008年2月10日 (日)

心理学やデータ解析の本は,仮に読んでもここには書かないのだが(たいてい部分的に読むだけで読み通していない,という事情もある),一度に2冊もめくった記念に:

Bookcover Q&Aで知る統計データ解析―DOs and DON’Ts (心理学セミナーテキストライブラリ) [a]
繁桝 算男,森 敏昭,柳井 晴夫 / サイエンス社 / 2008-02
この本はデータ解析の日本語の解説書には珍しく,(専門家でも初心者でもなく)中級者を対象にした大変に貴重な本で,困ったときにどれだけ助けられたかわからない。おかげで日々めくりにめくり読みに読み,もう言い回しさえ覚えてしまった箇所があるくらいだ。その名著の,なんと第二版が出版された。やっぱし売れてたんだろうなあ。
 布団に寝転がって改訂箇所をチェックしたが,新しい項目が増えていたり,わかりにくかった箇所が書き換えられていたり,ますますパワーアップされている。修士一年あたりでこの本を読む奴がいるかと思うと,実に妬ましいことだ。
 それにしても,こうして端から目を通していくと,知らない話やまだよく理解できていない話題が多くて,だんだん暗い暗い気分になる。もう別に研究者ってわけじゃないけど,でも勤務時間中はstatisticianでございって顔をしているんであって。。。もうどうしたものかと。。。

Bookcover Statistics Hacks ―統計の基本と世界を測るテクニック [a]
Bruce Frey / オライリー・ジャパン / 2007-12-26
すっかり落ち込んで,ついでに買ったこの本をぼんやりめくっていたら,こっちはほとんど知っている話ばかりで,おかげでなんだか元気が出た。まあこんな風に面白可笑しく書く能力があるわけじゃないけどね。
 いま流行のlife hacks本の体裁をとっているけれど,要するに統計学の入門書に毛が生えたような内容である。変にやさしく書かれているので,真面目に勉強したい人には向かないし,でもやっぱり「楽しくてしかたがない」という内容でもないので,初心者向け勧誘書とも言いがたい。ちょっと中途半端な感じだ。
 書き手に心理・教育系の人がいるせいで,テストの話なんかが出てくるところが可笑しい。しまいには単語の連想強度表や,トヴァツキーのリンダ問題なんかが登場する始末である。うーん,まあstatisticsといえなくもないか。

データ解析 - 読了:02/10まで (D)