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2008年12月12日 (金)

Bookcover それでも家族 夫が大麻を育てた日 [a]
武村 みゆき / 講談社 / 2008-11-27
かつての新党さきがけ代表にして大蔵大臣でもあった政治家・武村正義の長男が,自宅で大麻を育てていて捕まった。長女と嫁も隠蔽を問われ逮捕される(不起訴)。その嫁さんによる手記。朝の出勤前にぱらぱらめくっていたら,これが実に読みやすい内容で,その朝の通勤電車の中で一気読み。こういう本を読むときいつも思うのだけれど,ライターさんを雇っているのなら,その旨きちんと書けばいいのに。決して恥ずかしいことではないと思うのだが。
 話の主旨は家族の苦悩と再生というか,あるいは逮捕の体験談というか,そちらにあるのだが,地方の名望家に嫁ぎ,地域に根ざした強固な社会的ネットワークのなかで暮らす人の価値観がかいまみえて,むしろそのあたりが興味深かった。
 捕まった旦那さんは短大助教授だが,大麻のせいか奇行が目立ち,休職することになる。その際,理事長が著者を呼んで話すに,ご主人には期待しています,休職中に論文を二本書いたら,復職と同時に教授になっていただこうと思っています,とのこと。建前としては教授会マターだと思うのだが。。。そういう世界もあるらしい。

Bookcover 就活のバカヤロー (光文社新書) [a]
大沢 仁,石渡 嶺司 / 光文社 / 2008-11-14
特に関心のない内容の本なのだが,帯につけられた福満しげゆきの二コママンガがあまりに可笑しくて,そのせいで衝動買いしてしまった。新卒の就職情報会社はリクルートと毎日コミニケーションズが二強なのだそうだ。ふーん。
なおマンガのほうは,就職面接で「君の強みについて教えてください」と問われた,どうみても気の弱そうな青年が,青ざめた表情で「コ..コ...コミュニケーション能力,ば,ばつぐんです」と答えている場面。

Bookcover 床の間――日本住宅の象徴 (岩波新書) [a]
太田 博太郎 / 岩波書店 / 1978-12-20
1978年刊の復刊。床の間を題材にした日本建築史の啓蒙的読み物。
 床の間の前身として「押板」というものがあるのだそうだ。奥行きが浅くて間口が広く,背後の壁ははめ殺しのふすまのようになっていて,絵が描いてある。写真を見ると,ああ大河ドラマに出てくるかも,という感じである。で,この押板の起源は仏壇だという通説があるのだそうで,著者は資料を子細に検討し,この通説に反駁していく。そこのくだりが,なんだか推理小説のようで面白かった。いやあ,こういう浮世離れした本は,読んでいて胸なごむなあ。

Bookcover 景気ってなんだろう (ちくまプリマー新書) [a]
岩田 規久男 / 筑摩書房 / 2008-10
高校生レベルの入門書,のはずなのだが。。。めくりながらふと気がつくと,いつのまにか全然関係ないことを考えていたりして,ちっとも頭に入らない。お金の話にはとことん向いていないようだ。

ノンフィクション(-2010) - 読了:12/12まで (NF)