elsur.jpn.org >

« 読了:Holmbeck(1997) 中間変数と媒介変数のちがい | メイン | 読了:平家物語 »

2010年3月29日 (月)

Bookcover アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書) [a]
堂目 卓生 / 中央公論新社 / 2008-03
昨年からちびちび読んでいた本を,ようやく読了。
アダム・スミスの思想を,特に「国富論」の前に書かれた「道徳感情論」の枠組みを基盤として解説した本。この本で描かれるスミスは,有名な「見えざる手」という言葉から連想されるようなウルトラ自由主義経済学者ではなく,穏健なストア派とでも呼ぶべき思想家である。
これもなにかのご縁だし,ひとつ「国富論」を読んでみようかしら,と一瞬だけ思ったが,岩波文庫版をめくってすぐにあきらめました。ゼッタイムリ。
 「道徳感情論」の重要なキーワードである「同感」は,なんだか認知科学でいう「心の理論」を連想させるなあ,と思っていたら,あとがきによれば,すでにそのような指摘がなされているとのことであった。

Bookcover 拝金社会主義 中国 (ちくま新書) [a]
遠藤 誉 / 筑摩書房 / 2010-02-10
2002年,中国社会科学院は人民を「五大社会経済等級」に分類して分析し,社会的格差を直視した報告をまとめて大きな話題を呼んだのだそうだ。で,当時社会科学院の客員研究員をしていた著者が語る裏話によれば,98年に着任した院長(政治局委員)から,早急に社会構造の変遷に関する研究に取りかかれとの指示があり,さらには突如として報告の前倒しを命じられた。02年の党大会で江沢民総書記が「三つの代表」論を綱領化し,私営企業経営者の入党を推進するために必要な報告書だったのだ,とのこと。

ノンフィクション(-2010) - 読了: 「アダム・スミス」ほか (NF)

rebuilt: 2020年4月20日 19:01
validate this page