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2010年9月 4日 (土)

Bookcover 春画 片手で読む江戸の絵 (講談社学術文庫) [a]
タイモン・スクリーチ / 講談社 / 2010-07-12
ずっと気になっていた本なのだが,文庫化されているのに気がつき購入。まじめな学術書だが,文中の図版が時折スゴイので,電車の中ではちょっと読みにくかった。
春画のなかには独特のシンボリズムがあって,植物でいえば,桜は若い娘の儚い性を,老梅は年配男性の衰えぬ精力を表す。菊や岩つつじは男色を表す(前者は外見が肛門と似ているから,後者は殊勝の覚悟を示し,さらには「言わじ」に通じるから)。観葉植物として一般的であった石菖も,絵のなかではエロティックな含みを持っているのだそうで,これもその外見に由来するのだそうである。へええ。

Bookcover 戦争の記憶―日本人とドイツ人 (ちくま学芸文庫) [a]
イアン ブルマ / 筑摩書房 / 2003-07

Bookcover 定家明月記私抄 (ちくま学芸文庫) [a]
堀田 善衛 / 筑摩書房 / 1996-06
Bookcover 定家明月記私抄 続篇 (ちくま学芸文庫) [a]
堀田 善衛 / 筑摩書房 / 1996-06
藤原定家の日記をしみじみと読む歴史エッセイ。読み進めるにつれ,大昔に読んだ際の記憶がかすかに甦り,妙な気分だった。たぶん中学生のころ,雑誌の連載を追いかけていたのだと思う。年寄りくさいガキであったことだ。

ノンフィクション(-2010) - 読了:「春画」ほか