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2011年3月30日 (水)

Bookcover 精神科医がものを書くとき (ちくま学芸文庫) [a]
中井 久夫 / 筑摩書房 / 2009-04-08
心理学を勉強していたわりには精神医学方面にからきし疎いので,著者についてはせいぜい「サリヴァンやハーマンを訳した偉い人」という程度の認識しかなかったのだが,どうやら当該業界のカリスマ的存在の一人らしい。この本は著者の短い文章を集めたもの。とても面白い本だった。
 「公的病院における精神科医療のありかた」という講演録のなかに出てきた話だが,国際的合意が成り立っている診断基準を持っている科は精神科くらいじゃないか,とのこと。そういうものですか。

Bookcover 日本中世都市の世界 (ちくま学芸文庫) [a]
網野 善彦 / 筑摩書房 / 2001-01
記念碑的著作「無縁・公界・楽」の前後に書かれた論文を集めたもの。細かいところはよくわからないので,ふがふがと読み飛ばすしかないのだが,無責任にめくっているぶんには面白かった。

Bookcover 世紀の空売り [a]
マイケル・ルイス / 文藝春秋 / 2010-09-14
自分の信念に基づきサブプライム債の崩壊に賭け,結果として大儲けした,ごく少数の(奇矯な)投資家たちを主人公にしたノンフィクション。どうやって賭けるのかというと,サブプライム債ではなく,サブプライム債の債務不履行の保険を買うのである。そんなことができるのか。
面白い本なんだけど,だんだんサツバツとした気分になってきたぞ。

ノンフィクション(2011-) - 読了:「精神科医がものを書くとき」「日本中世都市の世界」「世紀の空売り」