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2012年10月26日 (金)
Matell, M.S. & Jacoby, J. (1972) Is there an optimal number of alternatives for Likert-scale item? Journal of Applied Psychology, 56(6), 506-509.
しばらく前、Likert尺度の段階数の話が自分の中でちょっとブームになったときに、入手したい資料リストにいれて、そのまま忘れていた奴だと思う。これも別にいま読まなくていいんだけど、たった4pなので、整理の都合により読了。
同一のLikert尺度項目群(40項目)について、尺度の段階数を2から19まで被験者間で動かし、回答がどう変わるか調べました、という実験。ほんとにそれだけ(信頼性や妥当性の検討は別の論文にしている模様)。のんびりしていて楽しい。
回答者が全段階を使った割合は、2件法と3件法ではさすがに高いが、4件法より増えるともう変わらない。中央に回答する割合は、段階数が増えると減る。回答時間は、13,16,18,19件法で長く、あとはたいして変わらない。ふーん。
関係ないけど、Green & Rao(1970, J. Mktg)という研究は、(MDS的な意味での)情報復元という観点からは6件法か7件法がいいと言っているのだそうだ。ふーん。
論文:調査方法論 - 読了:Matell & Jacoby (1972) k件法尺度項目の最適な k は?