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2013年1月 9日 (水)

Bookcover 戦後教育のなかの“国民”―乱反射するナショナリズム [a]
小国 喜弘 / 吉川弘文館 / 2007-08
正月休みに読んだ本。著者は66年生まれの教育学者。旧教育基本法制定プロセスとその限界,戦後の日本史教育(国民的歴史学運動)における学生の実践の事例分析,50年代古墳発掘運動にみる歴史認識,60年代の地域史教育の事例分析,戦後の沖縄の国民化教育の分析,についての文章を収録。
 ううむ。大昔の教育活動を掘り起こして批評するのは,難しそうだなあ,と感じた。記録文集に残されているのは建前だろうと思うし。。。
 最終章にちらっと紹介されていた,70年代以降の歴史教育の潮流の話が興味深かった。歴史嫌いの子どもの増加という問題をきっかけに,「たのしくわかる授業」が主流となったのだが,その背景には,学習指導要領の拘束,受験を意識した保護者の要請,そして歴史教育研究者の側からの「歴史学とは異なる歴史教育固有の論理」といった主張があったのだそうだ。へえええ。歴史教育の歴史学からの自立って,いったいどういうことだろう。。。

心理・教育 - 読了:「戦後教育のなかの<国民>」