14.4 カテゴリカル媒介変数
モデル推定におけるカテゴリカルな媒介変数の扱いは、
推定量によって異なる。次のモデルについて考えよう。uをカテゴリカル変数として、
x -> u -> y
問題は、uがxによって予測される従属変数である場合のuの扱われかた、
そしてuがyを予測する独立変数である場合のuの扱われ方である。
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WLS推定の場合、uのxへの回帰ではプロビット回帰係数が推定される。
yのuへの回帰では、連続潜在反応変数 u* が共変量として用いられる。
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ML推定の場合、
uのxへの回帰では、ロジスティックないしプロビット回帰係数が
推定される。yのuへの回帰では、観察変数uが共変量として用いられる。
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ベイズ推定の場合、uのxへの回帰では、プロビット回帰係数が推定される。
yのuへの回帰では、観察変数 u ないし潜在反応変数 u* が
共変量として用いられる。どちらを用いるかはANALYSISコマンドの
MEDIATORオプションで指定する。
Last Update: 2016/06/20