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2005年3月28日 (月)
「学び」から逃走する子どもたち (岩波ブックレット)
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佐藤 学 / 岩波書店 / 2000-12-20
南大沢行きの電車で一気読み。
子どもたちが勉強から逃走するのは東アジア型近代化が終焉したからだ。さらに,ゆとり教育における内容削減が学習の螺旋構造を崩している。勉強から学びへの転換が必要だ,そのためには(1)活動的 (2)協同的 (3)対話的な学びを実現せよ。
ブックレットなので改革案のほうはよくわからんのだが,高度な内容を削減すると基礎学習も駄目になる,というのは重要な指摘だと思った。さて,その証拠はあるのかしらん。難しい課題に取り組んだおかげで基礎がようやく身に付きました,というようなことはたしかにありそうだが,それは手に負えない課題に無理矢理取り組んだから起きることであって,その無理矢理さを可能にする諸条件の分析が大事だろう。とにかく内容削減すんな,というのはそれはそれで的はずれなのではないか。そこんところは心理学の出番だと思うのだけど,うーん,書いてるうちになんだかどうでもいいような気がしてきた。
心理・教育 - 読了:03/28