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2005年7月11日 (月)
最近面食らったことベストスリー。
昼飯を食べに会社の建物から出たら,自転車を押した若い女性に「先生」と声をかけられた。昨年の講義の受講生である由。なによりも,顔と名前を覚えられていたことにびっくり。
その足でスパゲティ屋に行ったところ,隣のテーブルにポロシャツ姿の若い男の二人連れが座った。IT系企業の社員らしく,先輩のほうが世間話とも説教ともつかない演説をぶっている。「将来のこととかきちんと見据えてよ,計画立てていかないといけねえんだよ,たとえば北朝鮮情勢だってそうじゃんか。政治とか経済とか不安定になってさ,難民とかたくさん出てきて,中国人とかいっぱいやってくんだよ船でさ。そんなことあり得ねえとかいう奴ばっかだけどさ,9/11のテロだって誰も予想してなかったんだよ。だろ?だからそういうこともちゃんと考えてかなきゃだめなんだよ」云々。後輩が相づちを打って「そうっすねえ,難民とか大変すよね」すると先輩ますます力を込めて「そうだろ?大変だよそんなことになったら日本は終わりだよ,考えらんねえよもう死ぬしかねえよ」 まさかそういう展開になるとは思わず,あっけにとられた。計画はどこにいったんだ。
近所のラーメン屋で丼に残ったスープをすすっていたら,店の電話が鳴った。五十がらみの店主が受話器に向かって何事か説明している。ぼんやり聞いていたら「丸山圭三郎にはさ,三部作ってのがあるんだよ。うん,「欲動のウロボロス」っての,いま読んでんだけどさ。あとは「生命と過剰」かな。でも最初の「ソシュールの思想」が基になってるから,それを読むといいよ。岩波書店ね。うん,じゃあね」誰が何に関心を持っていようが勝手だが,ラーメン屋の親父さんとソシュールというのも意外な取り合わせで,ちょっと呆然とした。
雑記 - 最近面食らったことベストスリー