« 読了:01/20まで (A) | メイン | 読了:01/23まで (C) »
2006年1月23日 (月)
身分差別社会の真実 (講談社現代新書)
[a]
斎藤 洋一,大石 慎三郎 / 講談社 / 1995-07-17
帰りの電車で一気読み。なんの気もなく手に取った本だったのだが,歴史に疎いこともあって,とても興味深い内容だった。
明治四年,えた・ひにんなどの呼称を廃する旨の布告が出たとき,この布告に反対し民衆が被差別部落を襲撃する事件が,西日本の各地で起きたのだそうだ。これを解放令反対一揆というのだそうである。
そのひとつ,美作で起きた一揆では(美作ってのは岡山の山のほうですね):
「さらぬだに興奮せる群衆は,いっそう殺気だちて,すさまじき勢いをもって押し進みければ,新平民等,初めの程はなかなか手強く抵抗したれども,多勢に無勢,とうていかなわずとや覚りけん,遂に同族中の富豪にて,巨頭たる宰務半之丞および手習い師匠朝日八郎【これは新平民にあらず】・松原治三郎ほか三名をして屈服・陳謝せしむ。...群衆は,これを加茂川の辺なる火葬場のかたわらなる一陣の内に押し入れ,最初に半之丞を引き出し,これを水留のなかに突き落とし,悲鳴をあぐるを容赦なく,槍にて芋刺しに串つらぬき,かつ石を投げつけて,これを殺したり。それより順次に,同一方法を用いて五人を殺し ... 同部落民の家に火を放ち,... 遂に全部落百余戸を灰燼に帰せしめ,また,悲鳴をあげて逃げ迷う,老少婦女を捕らえて,背に藁束を縛し,これに火を放ちて焼死せしむるなぞ,すこぶる残虐を極めたり。このとき,即死十八人,うち男十一人,女七人。」
依存症がとまらない (講談社文庫)
[a]
衿野 未矢 / 講談社 / 2006-01
日曜夜の夕食後に読んだ。
ノンフィクション(-2010) - 読了:01/23まで (NF)