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2006年1月30日 (月)
Vandenberg, R.J. & Lance, C. (2000) A Review and Synthesis of the Measurement Invariance Literature: Suggestions, Practices, and Recommendations for Organizational Research. Organizational Research Methods, 3(1), 4-70.
測定不変性についての文献(方法論と実用例)を集めて,どういう段取りを取っているかを整理したレビュー。普通のCFAの分野に絞られていて,知りたかったこと(カテゴリカルSEMの話やIRTとの関係)は載っていなかったのだが,知識の整理になったのでよしとしよう。
こういう長い論文は,去年までだったら二の足を踏んでいたところだが,最近はなぜか気軽に読める。きっと真剣な関心を持っていないからだろう。
Crawford, J.R., Garthwaite, P.H., Howell, D.C., & Gray, C.D. (2004) Inferential methods for comparing a single case with a control sample: modified t-tests versus Mycroft et al.'s (2002) modified ANOVA. Cognitive Neuropsychology, 21(7), 750-755.
先日Iくんにもらって読んだ論文を批判した論文。Google Scholar で見つけた。便利な世の中になったものである。
論点は,(1)Mycroftの帰無仮説はおかしい,(2)患者群の母集団なるものの分布の形状が統制群と同じで分散だけ大きいと仮定するのは変だ,(3)実用性がない(患者群の分散なるものは見当がつかないし検定力も落ちる),(4)それに引き替え我々の手法のなんと柔軟なことか。
「ひどい論文だけど,まあココロザシは誉めてやるよ」と云わんばかりのコテンパンぶりで,なんだかコワイ。
先日俺が真剣に考えたことがことごとく網羅されている。最初はちょっと嬉しかったけど(同志よ!なんて思ってしまった),よく考えたらこんなに虚しいことはない(向こうは俺のことを同志だと思ってくれるわけじゃない)。なにやってんだかなあ。
論文:データ解析(-2014) - 読了:01/30まで (A)