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2006年5月 7日 (日)
果てもない道中記 下 (講談社文芸文庫 やA 9)
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安岡 章太郎 / 講談社 / 2002-07-10
かなり間が空いたけど,"第三の新人"シリーズ第六弾。平成7年の作品。
中里介山「大菩薩峠」の筋を追いながらあれこれと思いを馳せる,という仕立ての長編エッセイ。まさかそんなのが,これほどに面白いとは。。。文章を読むということそのものの楽しさに,存分に浸ることができる名編であった。安岡章太郎は「海辺の光景」まで,となぜか強く信じ込んでいた,その不明を恥じる次第である。
フィクション - 読了:05/07まで (F)