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2008年9月28日 (日)
分析力を武器とする企業
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トーマス・H・ダベンポート,ジェーン・G・ハリス / 日経BP社 / 2008-07-24
データ解析が企業の競争優位を生み出すんだよ!ほんとだよ! という本。ビジネス書は苦手なのだが,この本の内容はさすがにサラリーマンとしての俺の仕事にジャストミートなので,一気に読み終えた。「分析の能力を持つ人材が足りない」云々というくだりで,こりゃ俺の将来は明るいなあと励まされたり,「しかし先端企業は数学の博士号を持つ人材を必死に集めているのだ」云々というくだりでがっくりしちゃったり。浮いたり沈んだりで,まあいろいろと忙しいです。
内容は要するにデータ重視経営がいかに大事かという話であって,ビジネスインテリジェンスのマネジメント向け啓蒙書であるともいえる。だから個別具体的に得るところはあまりなかったのだが,本の後半の,組織全体の分析的思考を高めていくためにはどうしたらよいか,というあたりは勉強になった。レベルの低い企業では,まずは小さな実績を積み重ねて経営層の注目を得よとのこと。プラクティカルだけど,気の長い話だなあ。
非線形科学 (集英社新書 408G)
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蔵本 由紀 / 集英社 / 2007-09-14
えらい物理学者による啓蒙書。
著者の先生は(おそらくすごく苦労して)難しい話を大変易しく書いてくださっているのだが,残念ながらそれでも一部ついていけない箇所があったりなんかして,なかなか切ないことである。でも,読んでる最中はエキサイティングで,読み終えると少し頭がよくなったような気になる。科学読み物の傑作だと思った。
大地の咆哮 元上海総領事が見た中国
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杉本 信行 / PHP研究所 / 2006-06-22
元上海総領事を務めた外交官が書いた本。出版時にずいぶん評判になった。中国の水不足の話が大変興味深かった。
ノンフィクション(-2010) - 読了:09/28まで (NF)