elsur.jpn.org >

« 夜のなだらかな坂道 | メイン | 読了:03/18まで (P) »

2009年3月18日 (水)

Bookcover 印度定食屋繁盛記 働く!!インド人 [a]
流水 りんこ / 朝日新聞出版 / 2009-03-06
練馬にケララバワンというなかなかおいしいインド料理屋があるが,このお店の経営者は,インドをめぐるエッセイマンガでブレイクしたマンガ家・流水りんこさんの旦那さんである。この本は国際結婚・来日から開店に至るまでの経緯を描いた作品。この著者のエッセイマンガはどれも一定の面白さを備えているが,この本は出色の出来である。いやあ,面白かった。足を棒にして探し回ったあげくついに理想的な店舗物件を見つけるあたり,著者の家族と一緒にゾクゾクしました。
 飲食店経営のことなど全くわからないが,自分の店を持つということは,こんなにも大変なことなんだなあ。俺には逆立ちしても出来ない仕事だ。こういう本を読むと,どんなお店であれ尊敬したくなるし,仮にひどい店に出くわしても,ブログなどで名前を出して悪口をいってはいけないなあ,と思う次第である。
 というようなことを考えながら,近所のいきつけの喫茶店に行ったら,客は俺しかいなくて,カウンターのなかではかなり陰湿な夫婦喧嘩をしており,なんだかいたたまれなくて,早々に逃げだした。ううむ,困っちゃうなあ。

Bookcover 大阪ハムレット 3 (アクションコミックス) [a]
森下 裕美 / 双葉社 / 2009-03-12

Bookcover 東京マーブルチョコレート ハロー、グッバイ、ハロー。 (ワイドKC Kiss) [a]
谷川 史子 / 講談社 / 2008-02-12

Bookcover ラブやん(11) (アフタヌーンKC) [a]
田丸 浩史 / 講談社 / 2009-01-23

Bookcover PLUTO 7 (ビッグコミックス) [a]
浦沢 直樹 / 小学館 / 2009-02-27

Bookcover 機動旅団八福神 9巻 (BEAM COMIX) [a]
福島 聡 / エンターブレイン / 2009-02-14

Bookcover 岳 9 (ビッグコミックス) [a]
石塚 真一 / 小学館 / 2009-02-27

Bookcover ヴィンランド・サガ(7) (アフタヌーンKC) [a]
幸村 誠 / 講談社 / 2009-02-23

Bookcover ハチワンダイバー 10 (ヤングジャンプコミックス) [a]
柴田 ヨクサル / 集英社 / 2009-02-19

Bookcover 俺はまだ本気出してないだけ 3 (IKKI COMIX) [a]
青野 春秋 / 小学館 / 2009-02-25

Bookcover さよなら絶望先生(16) (講談社コミックス) [a]
久米田 康治 / 講談社 / 2009-02-17

Bookcover 坂道のアポロン (3) (フラワーコミックス) [a]
小玉 ユキ / 小学館 / 2009-03-10

不景気だから暇になる,というのは嘘で,ここんところ訳がわからんくらいに忙しい。終電が続いたり,休日出勤が続いたり,会社に泊まり込む羽目になったりで,すっかり疲弊してしまい,ついつい勤め先の同僚にも愛想なく接してしまう。お世話になっている方にさえ木で鼻を括ったような口の利き方をしてしまい,あとになって,これはいかんなあと思うのだが,なかなか是正できない。
 で,久々に早めに仕事を切り上げ,帰路の乗換駅で閉店間際の書店に駆け込んだ。実に十日ぶりに棚を巡回して,アア,イヤサレルウウウ,と深い溜息をついた。イイ。。。本屋さんはイイ。。。人生には本屋さんが必要だ。。。蛍の光が流れるなか,「ええいコレモコレモ全部だあああ」と新刊マンガを腕いっぱいに抱えてレジに駆け込み,帰宅して畳に寝そべりながらマンガ三昧。アア,イイ。。。人生にはマンガが必要だ。。。
 翌日の会社で,ここ数日の振る舞いを謝罪し,「やはり人間は三日に一度は本屋にいかないといけませんですね」と事情を説明したら呆れられた。「いっそ古本屋さんでも開業したら?」とのこと。おお,いいですねえ。たまに客が来ると,床に寝そべったネコがじろっと睨んでにゃあと泣き,店主は奥の四畳半のこたつから出てくる気配がない,というような古本屋さん。

コミックス(-2010) - 読了:03/18まで (C)

rebuilt: 2020年11月16日 23:04
validate this page