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2009年4月22日 (水)
故郷 (岩波文庫)
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パヴェーゼ / 岩波書店 / 2003-06-14
この短い小説は,何年か前に読みはじめ,途中で挫折した。いったいどういう話なのかわからなくて,途方に暮れてしまったのである。今回最初から読み直し,前に挫折したあたりを通過したところでようやく,なあんだこれは小難しい哲学小説ではないのね,と気がついた。なぜかわからないが,気づかないうちにそういう予断に縛られていた。サスペンス小説だと思っていれば,もっと気楽に読めたのに。
あとで調べたら,パヴェーゼというイタリアの作家はアメリカ文学の影響を強く受けていて,この作品もジェイムズ・ケインのハードボイルド小説「郵便配達は二度ベルを鳴らす」との類似性が指摘されているのだそうだ。
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