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2009年12月 7日 (月)
日本人の戦争観―戦後史のなかの変容 (岩波現代文庫)
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吉田 裕 / 岩波書店 / 2005-02-16
75年,昭和天皇は記者会見に答えてこう述べた。「原子爆弾が投下されたことに対しては遺憾には思ってますが,こういう戦争中であることですから,どうも,広島市民に対しては気の毒であるが,やむを得ないことと私は思ってます」 それから32年後,防衛大臣が講演でこう述べた。「原爆が落とされた長崎は、本当に無傷の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で今、しょうがないなという風に思っているところだ」 で,この大臣はこの「しょうがない」発言のせいで辞任する羽目になった。辞任は当然だったと俺は思うが,でも,この政治家は怒ってもいいよね。陛下も同じ事をおっしゃってるのに,なぜ私だけがこんな目に,不公平だ,って。
日本近現代史 - 読了:12/06まで (CH)