« 読了:12/27まで (NF) | メイン | 読了:12/29まで (C) »
2009年12月27日 (日)
或る少女の死まで―他二篇 (岩波文庫)
[a]
室生 犀星 / 岩波書店 / 2003-11-14
「繊細な感覚で日常の美を謳った大正詩壇の鬼才...の自伝的三部作」(表紙のコピー)なあんて云われると,どうも読む気が起きないのだが,これが意外にも,仕掛けに充ちた大変に面白い小説なのであった。表題作でいうと,無垢なる魂の象徴として,主役級の少女だけでなく酒場の娘も配置されているところとか。。。古い小説が古くさいとは限らないなあ。
フィクション - 読了:12/27まで (F)