« 読了:12/29まで (NF) | メイン | 読了:12/30まで (F) »
2009年12月30日 (水)
下記2冊は,随分前に読んだきり,ここに書くのを忘れていた。
マーケティングをつくった人々
[a]
ローラ メーザー,ルエラ マイルズ / 東洋経済新報社 / 2008-09
マーケティング業界のグルたちのインタビュー集。いま手元にないんだけど,記憶に残っているのは:
- パトリシア・シーボルトというCRMのえらい人のインタビューのなかで,以前フェルナンド・フローレスに認知科学を教わったんです,というくだりが出てきた。チリのアジェンデ政権の閣僚,亡命後はアカデミズムに転じてウィノグラードとの共著「コンピュータと認知を理解する」を書き,その後また実業界に転じた,あのフローレスですね。世の中狭い。
- 誰だったか忘れたけど,超有名なカリスマ的コンサルタントが,私のコンサル費はすごく高いけど,クライアント企業の問題点を誰よりも鋭く見つけ,改善策を指摘することができるのです,と豪語していた。「西部劇風にいえば,私は誰よりも早く(銃を)抜けるんです」とかなんとか。で,その後はどうなるんですか,とインタビュアーに問われていわく,さあ,それはわかりません。私は次のクライアントに行きますから。。。とのこと。な・る・ほ・ど。無名の弱小コンサルタントが食べていける理由がわかったような気がする。
コモディティ化市場のマーケティング論理
[a]
恩蔵 直人 / 有斐閣 / 2007-07-02
マーケティング系の本を読み通すことは滅多にないんだけど,この本は最初から最後まで読んだ。勉強になった本。
いまの会社に転職した年に,業務の関係で著者の先生に何度かお目にかかる機会があった。もっともそのときは,この分野でどんなに偉い先生か全然わかってなかったので,へええ,商学部の先生ってこんな感じなんだなあ,なあんて素朴に感心していた。ひょっとしたら,なにか失礼をば働いたかも。。。
マーケティング - 読了:12/30まで (M)