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2010年4月15日 (木)
回顧七十年 (中公文庫)
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斎藤 隆夫 / 中央公論新社 / 2007-08
戦前に活躍した自由主義政治家・斎藤隆夫が,死の前年,昭和23年に出版した回顧録。歴史の知識が足りないもので,恥ずかしながら混乱していたのだが,有名な「粛軍演説」とはニ・ニ六事件直後の国会演説。いっぽう衆議院を除名されたのは,盧溝橋事件以降の軍部の独走を批判する「反軍演説」のせい。ごっちゃにしてました。
その後の翼賛選挙に非推薦で出て当選。敗戦後は即座に政治活動に乗り出し,公職追放の対象にもならず,片山内閣で大臣を務めたりしている。戦前の政治家という印象があったので,意外であった。
日本近現代史 - 読了:「回顧七十年」