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2011年11月30日 (水)

Bookcover シェイクスピア全集 (〔10〕) (白水Uブックス (10)) [a]
ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
良く知っているつもりの話でも,食わず嫌いはやめて,一応は読んでみるものだ。こんなに面白いんだから。
 こんなことを云ってはいけないのかもしれないが,ロミオにしてもジュリエットにしても,こんなに愚かで軽率で幼いガキどもが,この人命の軽い時代に長生きできたとは思えない。どうせほっといてもろくな末路を辿らなかっただろうから,これはこれで良い死に方をしたというべきではなかろうか。
 それはともかく,この芝居はコミカルなやりとりが横溢する作品でもあって,乳母とマーキューシオという二大キャラクターが場面場面を引っかき回す。頁をめくるのは至福のひとときであった。一度,舞台で観てみたいものだ。

フィクション - 読了:「ロミオとジュリエット」

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