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2011年12月19日 (月)
シェイクスピア全集 (〔36〕) (白水Uブックス (36))
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ウィリアム・シェイクスピア / 白水社 / 1983-01
ひねくれすぎなんだろうけど,俺はこの話,素直に楽しめなかった。グローバル企業のエリート・プロスペローがぬれぎぬを着せられて失脚,極東の島国の出張所に左遷され,腹いせに人事権を振りかざして現地採用社員をこき使う。さらには出張でやってきた経営陣を罠にはめて痛めつけようとするが,いろいろあって疑いが晴れ,本国に栄誉の帰還と相成る。いっぽう,アホでのろまで英語が下手な現地採用のキャリバンが企んだプロスペロー追い落とし工作は無惨に失敗,出張所は閉鎖,失職したキャリバンはひとり泣きながらハローワークに通うのであった。。。というような筋が,ついつい思い浮かんでしまって。
フィクション - 読了:「テンペスト」