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2012年1月12日 (木)

たいしこともしていないのになぜかバタバタしていて,なかなか思うように物事が進められないし,本もろくに読めない。。。口をつくのはボヤキばかりである。

Bookcover 丸山眞男セレクション (平凡社ライブラリー ま 18-1) [a]
丸山 眞男 / 平凡社 / 2010-04-10
初期論文「国民主義の前期的形成」「超国家主義の論理と心理」「福沢諭吉の哲学」,それから有名な「日本の思想」,などなど14編を収録したアンソロジー。
 内容はその時々の政治課題と切り離せないし,同時代から身を離すようにして批判する姿勢に,なんとなく時代がかった感じを受けてしまうのだけれど... それでも,考え方の鋭さと確かさに感銘を受けた。「超国家主義の論理と心理」なんて,まるで刃物のような論文である。
 きっと同世代の人々にとっては,肯定するにせよ否定するにせよ,どうしても無視できない巨大な存在だったのだろう。いまこうして読む私たちは,時代がずれてるおかげで素直に読めて,ある意味で得しているかもしれない。
 1952年の「『現実』主義の陥穽」という文章が特に印象深かった。背後で想定されている話題は再軍備問題なのだけれど,あたかも2012年の原発の問題について書かれた文章のような気がした。

哲学・思想(2011-) - 読了:「丸山真男セレクション」

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