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2012年12月25日 (火)

Vincent, J. (2009) Emotion, my mobile, my identity. in Vincent, J. & Fortunati, L. (eds.) "Electronic emotion: The mediation of emotion via information and communication technologies." Peter Lang.
 この人のチームは,欧州で携帯電話使用者についての定性調査を2002年から積み重ねていて,この論文はその紹介。著者はもともと通信会社にいた人らしいのだが,出自は社会学のほうらしく,そのせいか,論旨の運び方が私にはどうもぴんとこない。
 携帯電話はただのコミュニケーション・デバイスではなく,社会関係の維持に欠かせないもの,その意味で自己の延長になっている。また,記憶の代替,愛する人の代替,(ほしくもない連絡をもたらす)侵入者の代替といった,ユーザのintra-mediatorとして機能している。云々。
 携帯には,たとえひとりになりたいときでも電話がかかってくるわけだけど,その際に電話の相手に自分の気持ちを悟られないように振る舞うことを,著者はホックシールドのいう感情労働の一例として説明している。うーん,そういう見方もできるか。

論文:マーケティング - 読了:Vincent (2009) 携帯電話とアイデンティティ

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