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2013年4月17日 (水)
Discriminant analysis[a]
Klecka, W.R. / Sage / 1980-9-30
判別分析の入門書。amazonをみてたらなんだか評判がいいので、ためしに目を通した。このくらい古典的な内容だと、古い本のほうがかえってわかりやすいのではないかと思って。
内容は... 判別分析の用途、正準判別関数の導出 (ここはちょっと不親切。いきなり固有値が出てくる)、生の係数・非標準化係数・標準化係数、全構造係数・群内構造係数、固有値を割合にして評価する話、正準相関係数とその解釈(正準相関分析の観点から; 相関比の観点から)、Wilksのラムダとその検定。それから分類の話: 所属確率、事前確率の導入、分類行列とタウ、分割による妥当化。最後に、ステップワイズ変数選択の話(いま関心ないのでスキップ)。
きちんと読んでないけど... テクニカルな内容は、多変量正規性と等分散性という強気な仮定に基づくごく基礎的なレベルであった。求めていたものとはちょっとちがったし、あまり親切な書き方ではないのだけれど、ユーザ向けの良い解説だと思う。勉強になったような気がします。
データ解析 - 読了:Discriminant analysis