« 読了:「無念なり 近衛文麿の闘い」 | メイン | 読了:Asparouhov(2005) 因子分析・潜在クラス分析における確率ウェイティング(または: Mplus 3はこんなにすごいんだぜ) »
2014年3月18日 (火)
定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)
[a]
ベネディクト・アンダーソン / 書籍工房早山 / 2007-07-31
よく考えてみると読んでなかった敷居の高い本に思い切ってチャレンジする「実をいうと読んでなかった」シリーズ、M.ウェーバー、I.ハッキングに続く第三弾。なんだか有名な本だという知識だけが先行してしまい、どうも手に取りづらかった。
ところがどっこい、思い切って読み始めたら、これが稀にみる面白本で... 1991年刊の増補版で読んでいたのを中断し、わざわざ2006年刊の新版を買い直して読んだ。
題名から受ける印象に反し、単に「国民国家というのは想像された共同体なのですよ」という本ではない。その想像の共同体がいかにして成立したか、その複雑なプロセスを丁寧に説き明かす本なのであった。
一度手に取ったら止められない、実にエキサイティングな内容で、読み終えてからもしばらくは心のなかでブームが続き、適当な箇所を開いて読み返しては面白がっていたのであった。ここんところの一大ヒット。
禁欲のヨーロッパ - 修道院の起源 (中公新書)
[a]
佐藤 彰一 / 中央公論新社 / 2014-02-24
ローマ五賢帝 「輝ける世紀」の虚像と実像 (講談社学術文庫)
[a]
南川 高志 / 講談社 / 2014-01-11
チャーチル―イギリス現代史を転換させた一人の政治家 増補版 (中公新書)
[a]
河合 秀和 / 中央公論社 / 1998-01-25
見方によっては偉大な人であろうが、民主主義的な政治家とは言いがたい...
トクヴィルが見たアメリカ: 現代デモクラシーの誕生
[a]
レオ ダムロッシュ / 白水社 / 2012-11-23
「アメリカのデモクラシー」を読む前の景気づけに、と思って手に取った本。トクヴィルのアメリカ旅行を追跡する面白い内容であったが、やはりトクヴィル自身の本を読まないと、価値も半減であろう。
ノンフィクション(2011-) - 読了:「想像の共同体」「トクヴィルが見たアメリカ」「ローマ五賢帝」「禁欲のヨーロッパ」「チャーチル」