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2014年7月28日 (月)

Bookcover ゲーム理論のあゆみ [a]
鈴木 光男 / 有斐閣 / 2014-04-17
 必要に駆られてゲーム理論の勉強を試みて、学部生レベルの教科書を持ち歩き練習問題を解き、電車の中やコーヒーショップやらで我ながら涙ぐましい姿をさらしているのだが、いっこうに身につかない。悲しみは募る一方。せめて歴史の知識でもあれば少しは楽しくなるかな、と適当に手に取った本。
 ところが... 気楽な読み物かと思いきや、著者は1928年生まれ、日本におけるゲーム理論の大先達、フォン・ノイマン&モルゲンシュテルンのあのモルゲンシュテルンの弟子、こないだ大病で入院したときにシャープレーが見舞いに来るというので謝絶した、ナッシュと碁を打ったのが懐かしい... という、まさに生きる伝説級のとんでもない先生なのであった。すみませんすみません。素人なりに背筋を伸ばして読みましたので、どうかお許しださい。
 ところで、日本語のゲーム理論の書籍は1970年前後から出版されるようになったとのことで、当時の著者の一人に戸田正直の名前が挙げられている(心理学の超ビッグネーム)。また、著者による70年刊の編著には「性格と囚人のジレンマ」なんて章もあり、著者らは心理学者だ。へええ、心理学と意外な接点があるものだ。

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