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2014年10月27日 (月)
シェイクスピア全集25 ジュリアス・シーザー (ちくま文庫)
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W. シェイクスピア / 筑摩書房 / 2014-07-09
小田島訳で読んでいたのだが、このたび松岡訳で再読。
「ジュリアス・シーザー」の名場面といえばマーク・アントニーの扇動演説だが、つくづく思うに、これが彼の人生でもっとも光り輝いた場面なのではないか。大衆は雪崩を打つようにアントニーに踊らされるわけだが、それはやはり時代がそうさせたのであって、アントニーの舌先三寸の力だけではないのではないかと思う。でもアントニーはそのことに気がつかない。
というわけで、その後「アントニーとクレオパトラ」でゆっくりと転落していくアントニーの姿が、かつてメディアを操る悪魔的天才と言われた現大阪市長の姿と、なんだか重なって見えてしまうのであった。
苦い娘 (中公文庫)
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打海 文三 / 中央公論新社 / 2005-04-25
繁栄の昭和
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筒井 康隆 / 文藝春秋 / 2014-09-29
フィクション - 読了:「苦い娘」「ジュリアス・シーザー」「繁栄の昭和」