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2015年12月14日 (月)

Bookcover 女子攻兵(7) (BUNCH COMICS) [a]
松本 次郎 / 新潮社 / 2015-12-09
一番気になっていた連載のひとつが、無事に完結。
 妻殺しの汚名を着せられた刑事タキガワは、懲罰兵として巨大兵器に乗り込み泥沼の戦場を生き抜くのだけれど、この兵器はなぜか女子高生の形をしていて、パイロットは次第に精神を汚染され女子高生になってしまい、最終的には発狂してしまう。このわけのわからないキャッチーな設定に目を奪われて中盤まで気がつかなかったのだけど、これ、「地獄の黙示録」の現代版なんですね。
 兵士たち(外見は巨大な女子高生)は戦場の果て、カーク大佐(に相当する女子高生)が築いた幻想の平和ニッポンに閉じ込められ、終わらない日常のなかで精神の平衡を失っていく。絶望の中で死を選ぶ兵士(くどいけど、外見は女子高生)が哀れでしかたがない。
 掲載誌がマイナーなせいか、あまり評判になっていなけれど、いやあ、これは傑作だと思う。

コミックス(2015-) - 読了:「女子攻兵」

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