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2016年9月 8日 (木)

Tu, D., Shalay, K., Pater, J. (2000) Adjustment of treatment effect for covariates in clinical trials: Statistical and regulatory issues. Drug Information Journal, 34, 511-523.
 臨床試験における共変量調整についてのレビュー論文。仕事の都合とはいえ、我ながら地味なことを調べておるものだ...

 デザイン時点での調整(事前調整)について。
 まずは層別無作為化。少数の共変量にしか対応できないのが欠点。多施設試験で施設を共変量にしたいときとかに困る。
 動的割付。よく使われるのは最小化法。その統計的効率性についての研究はまだ不十分。
 ここで我々のシミュレーションをご紹介しよう。[...結構長い。省略。共変量の事後調整にはMHカイ二乗検定をつかっている]

 事後調整について。
 事前調整をやっている場合でも、やはり事後調整は必要だ... [研究紹介。省略]
 やりかた。(1)層ごとに差をだして重みづけ。もしアウトカムが率ならMH検定である。(2)モデルを組む。ロジスティック回帰とかCox比例ハザードとか。blockingしているときには正しいpermutation分散を求めよという指摘もある(Lachin, Matts, Wei, 1988 Control.Clin.Trial)。
 調整する共変量は事前に決めとかないといけない(事後に決めてよいとなると結果が操作できることになるから)。
 [そのほか、もし比例ハザード性がなかったらどうすんだ、共変量調整後カプランマイヤー曲線ってどうやって描くんだ、といった話が続く。興味深いけど、いま関心ないのでパス]
 事例紹介。[パス]

 。。。臨床試験の話は参考になるんだけど、自分の仕事とは距離がありすぎて飽きる面もある。もうちょい別の文脈の論文も探しているんだけど...

論文:データ解析(2015-) - 読了:Tu, Shalay, Pater (2000) 臨床試験における共変量調整

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