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2016年10月 6日 (木)
いまそんなことをしている場合ではないのだが... 最近読んだ本の記録。まずはコミックスから。
アキオ… (ビッグコミックススペシャル)
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村上 たかし / 小学館 / 2016-08-30
主人公は若く美しい妻と可愛い娘だけを心のよすがに生きる冴えない中年サラリーマン。ある日帰宅すると、狭いダイニングに見知らぬ男がいて、妻と共に土下座する。「別れてください」。男はかつて妻と引き裂かれ、IT事業で身を起こした青年で、経済力はもちろんのこと、人格から外見に至るまで、あらゆる側面で主人公を上回る。主人公は妻と娘の幸せを思い離婚を承諾するが、ある奇妙な条件をつける。。。
1巻完結のコメディ。情けない主人公の悲哀が胸に迫る。喜劇と悲劇とはまさに裏表なのだ、と改めて痛感した。最近読んだマンガのなかではピカイチに面白かった。
取水塔
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粟岳高弘 / 駒草出版 / 2016-06-01
辺獄のシュヴェスタ (4) (ビッグコミックス)
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竹良 実 / 小学館 / 2016-09-12
東京タラレバ娘(6) (KC KISS)
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東村 アキコ / 講談社 / 2016-09-13
緑の罪代 (フラワーコミックスアルファ)
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梅 サト / 小学館 / 2015-11-10
昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)
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雲田 はるこ / 講談社 / 2016-09-07
完結。良いマンガであった。
吼えろペン (サンデーGXコミックス CHRONICLE)
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島本 和彦 / 小学館 / 2010-07-17
先日、日本マンガを主題にした美術展「「描く!」マンガ展」を観に行ったときに知ったのだけど、ベテラン漫画家の島本和彦さんのかつての連載作「吠えよペン」、実は掲載されなかった幻の最終話がある由。なるほど、確かにちょっと腑に落ちない終わり方ではあった。
その最終話はのちにひっそりと出版されたということなので、探した挙句、版元に注文して手に入れた。コンビニ販売用の傑作選。お目当ての最終話は、それまでのストーリーに照らして腑に落ちる見事なものだったが、なによりも、この最終話が掲載中止となった事情を語るオマケのマンガがとても面白かった(ヤングサンデーの休刊にぶつけるタイミングで、マンガ誌の休刊をネタにしたマンガを同じ版元のマンガ誌に掲載することは可能か...という問題)。どの世界にもいろいろな大変さがあるのだなあ。
コミックス(2015-) - 読了:「アキオ」「取水塔」「辺獄のシュヴェスタ」「東京タラレバ娘」 「緑の罪代」「昭和元禄落語心中」「吼えろペン」