2017年3月31日 (金)
8CPU使っているEM推定がまだ終わらず、メモリの都合でExcelも開けないので、引き続き最近読んだ論文をサルベージ...
Bolker, B.M., Brooks, M.E., Clark, C.J., Geange, S.W., Poulsen, J.R., Stevens, H.H., White, J.S. (2008) Generalized linear mixed models: a practical guide for ecology and evolution. Trends in Ecology and Evolution. 24(3). 127-135.
GLMMの紹介論文。いかにも理学部っぽい雑誌名からはちょっと意外な印象を受けるけど、読者の想定知識レベルはわりかしソコソコな感じで(心理学とたいして変わらない感じ)、初心者に親切な啓蒙論文であった。
ソフトとしては、SASだとproc GLMMIX, proc NLMIXED、RだとglmmPQLとかglmerとか、フルベイズだとWinBUGS。SASのproc MCMCとか、RのMCMCglmmとかは言及されていない。2008年だもんね。
論文:データ解析(2015-) - 読了:Bolker, et al. (2008) 一般化線形混合モデルへの招待
Turner, H., Firth, D. (2012) Bradley-Terry Models in R: The BradleyTerry2 Package. Journal of Statistical Software.
題名もそのまま、Bradley-Terryモデルの推定を行うRパッケージ BradleyTerry2 のvignette。実戦投入前セレモニーとして読んだ。パッケージ名の2というのは、単にバージョン2ということだそうな。
Bradley-Terryモデルってのはあれね、総当たり一対比較から、各刺激の効用だかなんだかを定量化する、ってやつね。はるか昔、院生時代に、講義の都合で仕方なく、こういうの勉強した気がするのだけど、正直いって全然覚えてない。若き日々の勉強っていったいなんだったんだろうか、という気がする。いやまてよ、きちんと勉強してなかったからこんな人生になっちゃったのか。
論文:データ解析(2015-) - 読了:Turner & Firth (2012) BradleyTerry2パッケージ
増田明子, 恩蔵直人 (2011) 顧客参加型の商品開発 (株式会社良品計画 無印良品). マーケティングジャーナル, 31(2), 84-98.
第一著者は良品計画の中の人。いま掲載誌の目次をみたら「取材レポート」と書いてあるので、そういう枠の記事なのであろう。
論文:マーケティング - 読了:増田, 恩蔵(2011) 無印良品の顧客参加型製品開発
Chang, W., Taylor (2015) The effectiveness of customer participation in new product develoment: A meta-analysis. Journal of Marketing, 80, 47-64.
副業の都合で読んだ奴。顧客参加型新製品開発の先行研究をメタ分析して成功要因を探るという論文。
他にもいくつか目を通したんだけど... 記録し損ねていたら忘れてしまった...
論文:マーケティング - 読了:Chang & Taylor (2016) 顧客参加型新製品開発のメタ分析
年末から昼夜問わぬ嵐のような日々が続き、本や論文どころではなかったのだけれど、それでも仕事の都合で大慌てで目を通した資料はあるので、いちおう記録しておこう。Mplusで走らせてるLCAのEM推定がさっきから全然進まなくて、急にしばし手が空いてしまったこともあり...
Hadfield, J.D. (2010). MCMC methods for Multi–response Generalised Linear Mixed Models: The MCMCglmm R Package. Journal of Statistical Software, 33(2), 1–22.
読んで字のごとく、GLMM (generalized linear mixed model) をMCMCで推定するRパッケージ MCMCglmm のvignette。実戦投入前の儀式として目を通したが、難しくてよくわからない部分も多かった。
著者はこれとは別に GLMMのcourse notes を公開しており、そちらも目を通したのだけど、やっぱし難しかった。