elsur.jpn.org >

« 読了:竹村(1992) 多属性態度モデルをファジイ集合に拡張する | メイン | 読了:松岡(2005) 居住者データとかを使って店舗の立地を評価する »

2018年6月12日 (火)

土橋明(2009) 既存のエリア・マーケティングに対する問題点の一検討 : 社会指標値(PLI)と実態調査の比較分析. 北海学園大学経営論集 7, 87-98.

 著者は経営学の博士の学生さんらしい。最初は問題設定がつかめなくて困惑したんだけど(私のせいです)、次のような研究。
 ここでいう社会指標というのは、朝日新聞社の「民力」みたいなやつ(ありましたね、そういえば)。こういうのが行政・民間にわたっていっぱいある。旧経済企画庁は「新国民生活指標」(PLI)というのを公表していた。「住む」の豊かさは北陸が高く、「働く」の豊かさは中国が高いんだそうです。で、連続最下位になった埼玉県が激怒し、99年を最後に中止された。
 そこで、5都市について別に住民満足度のアンケートをかけて(著者はこれを「質的データ」と呼んでいるのである。たぶん住基台帳とかを使ってないという意味であろう)、PLIと比較してみた。という話であった。えーと、いろいろ違っていた由。
 なぜこれが「既存のエリア・マーケティングの問題点」かというと、PLIは「エリア・マーケティングを行う際には貴重な定量的データとなることは周知のとおり」だから、という主旨である模様。そうなんですか。

論文:マーケティング - 読了:土橋(2009) 5都市で住民の生活満足度をアンケート調査し、経済企画庁「新国民生活指標」と比較した

rebuilt: 2020年11月16日 22:54
validate this page